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「伊豆長岡湯めぐり」3館に拡充 頼朝の湯本陣が加入「新たな観光の形へ」

 「あちらの旅館にもどうぞ」。伊豆の国市古奈の温泉旅館2施設の宿泊客が相互の温泉に入浴できる企画「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」が2年目を迎え、1月から同地区の1施設が加わって態勢が拡充した。来館者からは好評で、関係者は「新たな観光の形になる」とさらなる誘客増を目指す。

「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに加わった頼朝の湯本陣の洞窟風呂=伊豆の国市内
「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに加わった頼朝の湯本陣の洞窟風呂=伊豆の国市内
「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに参画した頼朝の湯本陣の露天風呂=伊豆の国市内
「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに参画した頼朝の湯本陣の露天風呂=伊豆の国市内
「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに加わった頼朝の湯本陣の洞窟風呂=伊豆の国市内
「伊豆長岡温泉 湯めぐり物語」に新たに参画した頼朝の湯本陣の露天風呂=伊豆の国市内

 新たに加わったのは、頼朝の湯本陣。源頼朝が訪れた際に使ったと言われる「腰掛岩」の残る露天風呂と、かつて江戸城築城の際に献上された伊豆石の石切り場を利用した神秘的な洞窟風呂がある。
 同企画は昨年9~10月、「おおとり荘」と弘法の湯本店で開催。今回、誘客促進に向け旅館数をさらに増やそうと、発案したおおとり荘の原勝政支配人が参加を呼びかけた。頼朝の湯本陣の水野達弥支配人は「歴史好きの方にぴったりの湯。古奈温泉街を盛り上げたい」と話す。
 弘法の湯(東京都)経営戦略室の斎藤麻由美次長によると、昨秋の企画を通じ、利用者が増えたという。弘法の湯本店は元々湯治目的での来館者が多く、おおとり荘には眺望の良い2カ所の内風呂と展望露天風呂があるため、「両館の『心身ともにリラックスできる環境』が好評だったのでは」と分析する。
 伊豆の国市観光文化課の井上勝課長は「それぞれ趣向の違う旅館を歩いて巡りつつ、裏通りなどを回れば伊豆の国市の新しい魅力の発見もあるのでは」と期待。原支配人は「将来的に他の旅館や飲食店にも加わってもらい、地域全体の活性化につなげたい」と展望する。
 「湯めぐり物語」は5月31日まで。利用には一定の条件があり、詳細は各旅館のホームページ参照。
 (大仁支局・小西龍也)

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