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沼津港入客164万3000人 2023年度、コロナ禍前と同水準

 沼津市の一大観光地、沼津港の2023年度の推計入り込み客数(飲食や買い物目的の客が対象)が164万3千人とコロナ禍前とほぼ同水準にあることが、27日までの市の調査で明らかになった。過去最多の165万7千人を記録した18年度の前回調査より微減となったが、回復傾向がみられる。市が同日の定例記者会見で発表した。

多くの来場者でにぎわう沼津港=沼津市千本港町の沼津港
多くの来場者でにぎわう沼津港=沼津市千本港町の沼津港
沼津港年間入込客数の推移
沼津港年間入込客数の推移
多くの来場者でにぎわう沼津港=沼津市千本港町の沼津港
沼津港年間入込客数の推移

 昨年11月の休日と平日の計4日間、沼津港エリア(千本港町)で交通量や観光と路線バス、駐車場の利用状況などを調査し、年間の入り込み客数の推計値を算出した。通年推計の調査のため、イベント史上最高の12万5千人が来場した「Sea級グルメ全国大会」(23年10月開催)の数値は対象外とした。
 市は「新型コロナウイルス感染症が5類に移行する昨年5月までは伸びなかった」(水産海浜課)としたが、展望も兼ねる大型水門「びゅうお」のリニューアル(22年4月)や、沼津港八十三番地のアトラクション開業(23年1月)、Sea級グルメ全国大会開催が認知度向上につながり、「早期回復につながった」(同課)と分析した。
 調査は06年度から3年ごとに実施し、同年度は95万2千人だった。09年度に100万人の大台を超え(131万7千人)、以降は右肩上がりを続けてきた。21年度はコロナ禍で調査を見送った。
 沼津港は豊富な海産物が味わえる飲食店や水族館などが並び、週末は首都圏を中心に多くの来客が見られる。頼重秀一市長は「コロナ禍前の状況にほぼ戻った。関係機関と連携し、ロケーション整備や魅力発信を継続したい」と話した。
 (東部総局・菊地真生)

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