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踊子の“茶屋” 河津に開設 26日まで衣装貸し出し 「作品ゆかりの地 知って」

 川端康成の代表作「伊豆の踊子」の舞台となった河津町に、作中をイメージした“茶屋”が期間限定でお目見えした。踊子一行をなぞるように早速ウオーキング客らの憩いの場となっている。26日までの開設(雨天中止)。

店先ののれんに手を伸ばす森野さん=河津町梨本
店先ののれんに手を伸ばす森野さん=河津町梨本


 茶屋は同町梨本の「踊子歩道」沿い。耕作放棄地だった農機具小屋を活用した。踊子や主人公の「私」を模した衣装を貸し出し、フォトスポットとしての来訪を促す狙い。スタッフがいればコーヒーを振る舞う。
 荒れた入り口周辺を草刈りして整え、ベンチを設置。河津川のせせらぎに耳を傾けながら、山が連なる風景を楽しめる。関連グッズも販売中。
 作中では登場人物たちが茶屋に立ち寄る場面が描かれていて、情景をイメージして整備した。町観光協会職員の森野ゆかりさん(40)は「踊子の存在が町内で失われつつある」と危惧。「改めてゆかりの地だと知ってもらいたい」と強調し、今後も定期的に茶屋を設けたいとの意向を示す。
 茶屋は川合野バス停から約300メートル。期間中の開設は午前10時から午後3時まで。周辺では期間中に各種行事を実施していて、24日には茶屋周辺でジオガイドツアーを開催(参加費千円)。26日はEバイクの貸し出し(500円)や県舞台芸術センターによる朗読会(要予約)を開催する。問い合わせは町観光協会<電0558(32)0290>へ。
 (下田支局・伊藤龍太)

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