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静岡・大道芸W杯「市民主役」の30回目 小さな頃から憧れ、地元若者らがプロと共演

 2日開幕した「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」は、新型コロナウイルス禍の2回の中止を経て、30回目の節目を迎えた。記念事業として初めて企画された特設ステージでは、小さな頃から大道芸に憧れていたという若者や地元の学生がプロと共演し、「市民主役」のイベントをつくり上げた。舞台を見守ったファンは「世界的なイベントに育った」「今後も続けてほしい」と温かい声援を送った。

30回を記念して初めて行われた「スペクタクルショウ Spark!」=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)
30回を記念して初めて行われた「スペクタクルショウ Spark!」=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)
「スペクタクルショウ Spark!」を楽しむ来場者=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)
「スペクタクルショウ Spark!」を楽しむ来場者=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)
30回を記念して初めて行われた「スペクタクルショウ Spark!」=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)
「スペクタクルショウ Spark!」を楽しむ来場者=2日午後、静岡市葵区の駿府城公園(写真部・宮崎隆男)

 「こよい、大道芸という果てしない創造の旅へとお連れいたしましょう」|。特設ステージ「スペクタクルショウSpark(スパーク)!」はプロローグの後、出演者のかけ声で開演。W杯に参加するアーティストと静岡大ダンス部や同市の合唱団などが代わる代わる登場し、今回のために制作された音楽に合わせて歌やダンス、ジャグリングを披露した。
 大道芸人グループ「トゥーアールマンション」のメンバーで、演出を手がけた江戸川じゅん兵さんは「大道芸W杯が30回も続いてきたことの祝祭感あふれるステージにしたい」と節目の大会への思いを語る。出演者だけでなく、地元のアーティストらと共同でつくり上げ、多くのボランティアや観客の投げ銭があるからこそ成り立つ、静岡ならではの「市民参加型大道芸W杯」を表現したという。
 市民とともに世界的イベントに育った大道芸W杯。今回は4年ぶりにコロナ前と同規模の開催となり、心待ちにしていたファンが詰めかけた。コロナ前から足を運んでいるという東京都の会社員西沢修さん(69)は「単体で見るのもいいけど、大勢で一つの作品を演じるのを見るのも楽しかった」と笑顔を見せた。
 同市駿河区の山本夏夢さん(26)、珠暉さん(23)姉妹は一輪車のペアとしてスパークに参加した。幼い頃から家族や友人と大道芸を見に来ていた2人にとってW杯は憧れの舞台。世界的なパフォーマンス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台に出演するほどに成長し、「大道芸W杯に出演できるのは光栄」と声をそろえた。かつて大道芸W杯に憧れた自分たちのような子どもたちに、「自分たちの演技で夢を与えられたら。一輪車の魅力も伝えたい」と力を込めた。

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