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11カ国若手、美声高らか 浜松で国際オペラコンクール 6年ぶり開催

 「第9回静岡国際オペラコンクール」(静岡県、実行委など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開幕した。国内外でマウント・フジ・オペラの愛称で知られる若手オペラ歌手の登竜門。11月5日の本選を目指し、3日間にわたって日本や韓国、中国など11カ国の計51人が1次予選に挑む。

情感豊かに歌い上げる伊藤尚人さん=28日午後、浜松市中区のアクトシティ浜松
情感豊かに歌い上げる伊藤尚人さん=28日午後、浜松市中区のアクトシティ浜松

 今大会は新型コロナウイルス禍を挟んで6年ぶりの開催で、出場資格を従来の33歳から36歳に拡大した。1次予選はピアノ伴奏でアリア2曲を歌う。初日は23人が審査に臨み、美声を響かせた。富士市出身の伊藤尚人さん(26)が13番目に登場し、ドニゼッティの「酷で不吉な苛立ちが」を情感豊かに歌い上げ、会場から大きな拍手を浴びた。
 24人を目安に選ばれた通過者が11月1、2の両日に行う2次予選に進む。通過者は各自が選んだオペラの一役の中から、審査委員会が指定した場面をピアノ伴奏で約20分間演じる。本選はおおむね6人が、東京交響楽団の演奏でアリア2曲を歌う。
 (浜松総局・仲瀬駿介)

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