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IVR外来開設 画像下治療 体への負担軽減 藤枝市立総合病院

 藤枝市立総合病院は4月から、IVR(画像下治療)センターの新設に伴い、IVR外来を開設した。県中部で唯一、保険診療の対象となる子宮の温存が可能な子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓(そくせん)術や、血管拡張術、血管奇形への血管内治療、気管支動脈塞栓術など県内で取り扱いの少ない治療に対応する。

IVR外来の治療の様子=藤枝市立総合病院
IVR外来の治療の様子=藤枝市立総合病院


 IVRは超音波検査(エコー)やコンピューター断層撮影(CT)などの画像診断技術を応用し、患者の体内をリアルタイムで確認しながら血管内に挿入したカテーテルや針の医療器具で治療する。体への負担が少ないため、高齢者や手術リスクの高い患者に対して有効で、入院期間も比較的短く済むといったメリットがある。
 近年、腫瘍や血管疾患の治療に応用されている一方、県内ではIVRが可能な医療機関は限られている。日本IVR学会が認定する「IVR専門医修練認定施設」は県内6カ所。同病院では、静岡がんセンター(長泉町)と浜松医科大付属病院(浜松市東区)と同じ専門医4人態勢で既に診療している。地域の診療機関との連携を促進し、先進的な治療法として推進していく。
 外来診察は毎週水曜の午後に行う。受診には医療機関の紹介状が必要になる。
 (藤枝支局・青木功太)

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