テーマ : 富士市

東部活性へ広域連携 新貨物駅 着工で沼津、富士両市長

 JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴う新貨物ターミナル(沼津市原地区)の本体工事開始を受け、沼津、富士両市が連携して県東部の活性化へ生かそうとの声が出始めた。陸と海による輸送を組み合わせるなど物流拠点の確立に向け、広域で取り組む。

富士市に近い場所にできる新貨物ターミナル(写真中央の細長い更地の部分が現場)。県東部活性化につなげようと沼津、富士両市が連携する=沼津市、(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・久保田竜平)
富士市に近い場所にできる新貨物ターミナル(写真中央の細長い更地の部分が現場)。県東部活性化につなげようと沼津、富士両市が連携する=沼津市、(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・久保田竜平)

 「将来像など周辺市町と考えていきたい」。沼津市の頼重秀一市長は25日の定例記者会見で、東名と新東名の両高速道、国道1号バイパス、伊豆半島と沼津市西部の原地区がつながる東駿河湾環状道路といった広範に及ぶ道路網から、広域連携の必要性を強調。利用する企業側に新ターミナルの利便性の高さなどを発信することを明らかにした。
 政府が進める鉄道と船舶輸送の増強策から、隣接する富士市の田子の浦港が今後、海上輸送の拠点となることが見込まれる。同市の小長井義正市長は取材に対し「両高速道などの陸上輸送網や田子の浦港との連携が促進されることで、物流の一大拠点エリアが形成されるポテンシャルが高まる」とした。物流が広域連携の重要なテーマになるとの考えも示した。
 両市長の間では以前から、新ターミナル活用へ確認していたという。頼重市長は「(両市が接する)沼津市西部と富士市東部の発展の起爆剤にしたい」と新ターミナルによる地域活性化の先進事例にしたいと述べた。
 (東部総局・高橋和之)

いい茶0

富士市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞