テーマ : 長泉町

胃がん治療 分かりやすく がんセンター寺島副院長ら、患者向けガイドライン発刊

 静岡県立静岡がんセンターの寺島雅典副院長(65)が編集に携わった「患者さんのための胃がん治療ガイドライン2023年版」がこのほど、発刊された。19年ぶりの改訂。目覚ましい進歩を遂げている胃がん治療について、イラストを交えて分かりやすく紹介している。

患者さんのための胃がん治療ガイドラインの作成委員長を務めた寺島副院長=長泉町の県立静岡がんセンター
患者さんのための胃がん治療ガイドラインの作成委員長を務めた寺島副院長=長泉町の県立静岡がんセンター

 医療関係者向けに発行されている治療ガイドラインの要旨を、優しい文章にして掲載した。同センターの小野裕之病院長が研究を主導した内視鏡治療「ESD」など最新の標準治療を解説している。
 胃がんが発生する仕組みや、がんの進行度に応じた治療法選択の考え方もまとめた。新たに設けたQ&Aでは専門用語をかみ砕いて説明し、患者が直面しやすい疑問に答える。
 医療技術の進歩により胃がん治療は多様化する一方、インターネット上では誤った情報が流布しているという。ガイドラインの作成委員長を務めた寺島副院長は「胃がんと診断されたら家族と一緒に読み、正しい情報を得て病気と向き合ってほしい」と話した。
 日本胃癌(がん)学会編集、金原出版発行。税込み1540円。

いい茶0

長泉町の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞