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アートの発想、住民交流で 富士・吉原商店街 美術家2人が滞在

 富士市の吉原商店街に短期滞在して創作活動をしている現代美術家「Rui Yamaguchi」さんとデザインリサーチャー「していいシティ安藤智博」さんが23日、地元住民との交流ワークショップを同商店街で開いた。作品制作の発想を広げるため、ホットサンド作りや散歩を通して住民と仲を深めた。

ホットサンドを食べながら出自を話す住民を撮影するRuiさん(左)=富士市の吉原商店街
ホットサンドを食べながら出自を話す住民を撮影するRuiさん(左)=富士市の吉原商店街

 2人は県文化財団「アーツカウンシルしずおか」のマイクロ・アート・ワーケーション事業の一環で20日から7日間、同商店街で歴史や文化、住民の生活に触れている。2人は商店街に並ぶブラジル系の飲食店などに着目し、市内のブラジル人を交流会に招待した。
 Ruiさんは、ホットサンドメーカーと共に世界を旅をして、出会った人や料理の味など印象に残ったことを絵や映像で表現している。交流会では、ブラジル発祥のホットサンド「バウルー」などを参加者と食べながら、来日した理由などを語る様子を動画に収めた。Ruiさんは「想像以上に濃い話が聞けた。制作が楽しみ」と話した。
 安藤さんは都市部でニッチな場所を象徴するような物を拾って瓶に詰め、空間を切り取る。参加者と商店街周辺を歩き、それぞれが瓶に詰めた物を選んだ理由を語り合った。
 (富士支局・国本啓志郎)

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