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テーマ : 富士宮市

ソフト公式戦、静岡県内初の審判4人全員が女性 全国高校女子選抜で実現

 富士宮市の県ソフトボール場(富士山スタジアム)などで行われている全国高校女子ソフトボール選抜大会は17日の第2試合で、4人の審判を全て女性が務めた。女性の審判だけで試合を進行するのは、県内のソフトボール公式戦で初めて。球審を務めた峯田起見さん(50)=静岡市清水区=は「女性の試合を女性が裁くことが当たり前になる未来への第一歩になった」と振り返る。

試合開始のあいさつをする4人の女性審判=17日、富士宮市の県ソフトボール場
試合開始のあいさつをする4人の女性審判=17日、富士宮市の県ソフトボール場

 4人の女性審判が裁いたのは浜松市立と習志野(千葉)の一戦。本塁のクロスプレーは大きなポーズと声でアウトを宣告。きわどいタイミングも堂々と判定し、円滑に試合を進めた。峯田さんは「判定一つで選手の人生を左右するかもしれない責任がある。この奥深さとやりがいを広めるのも私の仕事」と話した。
 県協会によると、競技人口の半数以上は女性だが、2023年度登録審判1736人のうち、女性は43人にとどまる。このうち全国大会を担える第1種公認資格を持つ女性は6人だけ。伊藤秀行審判委員長は「審判は男性の仕事だという印象があるかもしれないが、コミュニケーションを含めて同性の審判の方が選手がやりやすいケースもあるはず。引退後も競技に携われる方法として、審判の道を志す人が増えてほしい」と願う。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

 ソフトボール審判資格 競技規則に関する筆記と実技試験に加え、各都道府県支部長の内申書で総合的に合否を決める。1種は全国、2種は地区、3種は都道府県大会を任される。日本協会によると、2022年の全国の審判登録者数は約3万3千人。10年間で約1万6千人減った。高齢化に伴いさらなる減少が懸念される。

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