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テーマ : 富士宮市

白糸ノ滝と富士山 眺望の改善へ協定 富士宮市と都内企業

 富士宮市は年内を目安に名勝「白糸ノ滝」と富士山が共演する景観の保全に向け、滝の東側にある森林の整備に着手する。8日、森林整備・活用に関する協定を都内の建設コンサル業「千代田コンサルタント」と締結した。白糸ノ滝観光エリアから富士山の5合目以上が見られる眺望を目指す。

協定書に署名する濱田社長(手前)と須藤市長=富士宮市役所
協定書に署名する濱田社長(手前)と須藤市長=富士宮市役所

 樹木が育つ前の昭和初期は、霊峰と滝を一望できたとされる。しかし現在は、8合目より上が白糸ノ滝と音止めの滝の展望場から、かろうじて見える状態。整備計画は、山林約3万平方メートルの既存樹木を伐採して代わりにサクラなど樹高が低い木を植樹する。3年ほどで伐採を終え、富士山が全く見えなくなっていた売店エリアと滝を結ぶ通路からも望めるようにする。
 千代田コンサルタントは市の白糸ノ滝周辺整備事業で新売店の設計などを担った実績がある。今回の協定により、同社は森林整備と眺望確保にノウハウを提供するほか、市と協力して、森林で自然体験の機会を市民らに提供する。
 同社は協定に合わせ、ふるさと納税制度を活用して市に1千万円を寄付した。市は整備事業に充てる。総事業費の約半分に相当するという。
 市役所で締結式が開かれ、須藤秀忠市長と濱田忠社長が協定書に署名した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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