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テーマ : 富士宮市

記者コラム「清流」 登録はスタート

 世界かんがい施設遺産に登録された富士宮市の北山用水。新しい通水設備のすぐ先には年季の入った柵があり、全長約8キロをたどる間に修繕を繰り返した440年の歴史が感じられる。
 暮らしを支える水路の管理は5人の住民が担っている。五つの区間に分けて定期的にごみを取り除く。簡単に詰まってしまうため、ポイ捨てはもちろん、落ち葉や刈った草を水路に流されると設備への負荷は大きい。遺産登録を受けて県内外から視察に来ることも想定される。繁茂する雑草対策も喫緊の課題だ。
 水路の存続には地元住民の理解が欠かせない。5人は学校で出張授業を行うなど周知に力を入れる。「この機を逃すものか」と、記念行事の計画も温めている。登録はゴールではない。5人の熱意が広がった未来が楽しみだ。
(富士宮支局・国本啓志郎)

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