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テーマ : 富士宮市

火山灰斜面 走れる車は? 富士山噴火時に出動 適正車種見極め 富士宮で体験会

 富士山の噴火を想定し、火山灰が積もった斜面を車両で走行する体験会が14日、富士宮市上井出の大沢川扇状地ストックヤードで開かれた。国土交通省や警察など災害時に出動する機関が臨んだ。二輪駆動車の中には途中で動けなくなる車種があった。

火山灰の敷かれた坂道を登る車両=富士宮市上井出
火山灰の敷かれた坂道を登る車両=富士宮市上井出

 坂道は1707年の宝永噴火で堆積した粒の粗めな火山灰と、粒の細かな鹿児島県桜島の火山灰の2種類を設けた。勾配12%(約6度)の30メートルで、10センチ積もった想定で行った。
 SUVやセダン、ワンボックス車などさまざまな車種が坂を登った。前輪駆動車は総じてタイヤの空転が目立ち、1メートルほどしか進めない軽自動車もあった。一方で、力強く登った車両の多くは四輪駆動だった。
 山梨県富士山科学研究所などの研究グループの実験によると、火山灰が12センチの厚さで積もると二輪駆動の自動車は動けなくなるとされている。
 22日はダンプなど作業車が坂道を体験する。主催した国交省富士砂防事務所の土屋郁夫副所長は「噴火時にどんな車両が業務に適するか見極める材料にしてほしい」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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