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テーマ : 富士宮市

キャンプで一夜 自信に 外出増やすきっかけづくり 肢体不自由児、家族と体験 富士宮市

 静岡市内で肢体不自由児の保護者向けサロンを運営する団体「ハナソ」はこのほど、家族でキャンプを体験するイベントを富士宮市内で実施した。6家族がテントで1泊して野外活動の楽しさに触れたほか、災害など緊急時の対応も考えた。

まき割りを体験する児童=富士宮市内
まき割りを体験する児童=富士宮市内

 富士宮市上井出のキャンプ場「グランレガロあさぎり」を貸し切り、全国から集まったキャンプ活動の支援者らと一夜を過ごした。車椅子に乗った子どもたちはまき割りを専用の器具で体験し、たき火であぶったマシュマロを味わった。
 ハナソの小出静香共同代表(39)によると、肢体不自由児を連れていると配慮が行き届いた施設を選ぶ傾向になるという。「アウトドア活動を完遂できた経験を自信に、外出機会を増やしてほしい」と期待した。
 テント泊は、自宅で過ごせなくなった場合を想定した訓練の要素も含んだ。小出さんは、介助が必要になるため避難所の利用は避け、テントや車中泊を選択する家族が多いと予想する。車椅子を使う長男と参加した静岡市清水区の馬淵志乃さん(39)は「テント内はプライベート空間が確保され、導尿などを周囲を気にせず行えた。電気毛布で夜の寒さにも対応できた」と話した。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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