見頃のカタクリ 生徒が案内 生態や写真ポイントも紹介 富士宮・富士根北中
富士宮市の富士根北中の前に群生するカタクリの紅紫色の花が見頃を迎えている。保全に取り組む生徒が29日まで、カタクリの生態を来訪者に案内している。
生徒は地元住民と、グラウンド前の雑木林を「かたくりの里」として整備してきた。本年度は倒木を撤去するなどして日照条件改善に努めたという。発芽から開花まで8年ほどかかるカタクリの生態を利用し、小学1年生が毎年種をまく。案内役の中学生に進級する時期が開花と重なる。
1、2年生63人が当番制で紫色の法被を着て来訪者を出迎える。個体数調査の結果などをまとめたお手製の「かたくり新聞」を配って、安定して春休みごろに咲きそろう生態を伝えている。22日は富士山と花を写真に収められる画角を案内した。2年の細野美宙さん(14)は「希少な花を多くの人に好きになってほしい」と話した。
生徒の案内は平日の午前10時からと午後0時半からの各90分間。25日は午後のみ。