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テーマ : 富士宮市

静岡人インタビュー「この人」 JICA海外協力隊でベトナムに派遣された 佐藤慶子さん(富士市)

 JICA(国際協力機構)海外協力隊の一員として、2021年8月から約2年間、ベトナム・ハノイへ派遣され、現地の大学生に日本語を教えた。帰国後は富士宮市の「A.C.C.国際交流学園」で日本語教師を務める。滞在時に現地の日本人らの合唱団に参加し、その楽しさに魅了された。59歳。

佐藤慶子さん
佐藤慶子さん

 -協力隊に参加した理由は。
 「デザインの仕事をしていた時に、カンボジアの子どもたちに画材を送る啓発ポスターを作ったことがきっかけで、国際協力の意図や意義を知った。自分に何ができるかを考え、日本語教師の資格を習得した。中国で3年間日本語を教えた後、富士市の国際交流ラウンジに勤務し在住外国人を支援したことで、他国の生活や思考をもっと知りたいと思い応募した」
 -ベトナムでの思い出は。
 「ハノイ郊外にあり、古き良き農村風景が残るドンラム村の観光マップを作った。10年前に当時のJICA協力隊員が作ったものを、大学生らと協力して情報を更新し、観光客が使いやすいようリニューアルした。製作過程で何度も村に通い、村人と言葉の壁を越えて気心知れた関係になれたことが印象的」
 -派遣されて感じたことは。
 「ベトナムは教育を重んじ、学習意欲が高い国だと感じた。困った人が助けを求めたら、最後まで面倒を見る共助の精神にあふれていた。街中や家屋にある植物を大切にする心の余裕も見て取れた」
 -今後の目標は。
 「海外で暮らし、現地の人々に親切にしてもらった経験を生かし、留学生の気持ちに寄り添った日本語教育をしたい。富士宮を“第二のふるさと”と思ってもらえるような思い出を一緒に作っていきたい」
 (社会部・薬袋貴信)

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