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テーマ : 富士宮市

EV電池部品製造参入へ 富士宮の伊藤製作所、25年開始目指す 

 金属加工業の伊藤製作所(富士宮市、伊藤大史社長)は電気自動車(EV)電池部品の製造に参入する。環境重視の企業を対象とする融資制度「PFI」で1億2千万円を調達し、本社工場に新たな設備を導入した。部品は開発中で、2025年の製造開始を目指す。

EV電池部品製造を見据え、新たに導入した設備=富士宮市西山の伊藤製作所
EV電池部品製造を見据え、新たに導入した設備=富士宮市西山の伊藤製作所

 部品の詳細は明らかにしていない。約2年半前に開発を始め、試作を重ねている。現在の進捗(しんちょく)は「6合目」(伊藤社長)。表面の仕様や接着部分の強度を調整している。主力の家電用部品より高い精度が求められ、開発期間が長くなっているという。
 1968年創業の同社は設計、加工、組み立てまで一貫して手がけるのが強み。金属加工に関する専門知識が乏しいメーカーの依頼を受け、部品の構想段階から協業する案件が多い。2022年度の売上高は約10億8千万円。
 節電効果が高い設備導入や水使用量削減など環境に配慮した取り組みを進め、環境省の「エコアクション21」に認証されている。4年ほど前から燃料電池の部品も生産する。伊藤社長は「環境と共生するものづくりや企業活動をしたい」と言葉に力を込める。
 新たな設備は既存製品製造にも使う。
 (東部総局・矢嶋宏行)

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