葉桜×菜の花×富士山 富士宮で「狩宿さくらまつり」
源頼朝の富士の巻狩りにちなんだ「狩宿さくらまつり」が13日、富士宮市狩宿の井出館周辺で始まった。国特別天然記念物「下馬桜」の見頃はすでに過ぎたものの、葉桜と菜の花、富士山の共演が来場者の目を楽しませている。
まつりの舞台では、市内で活動する団体が箏曲や日本舞踊、狂言など日頃の稽古の成果を披露した。菜の花畑のそばには茶席が設けられ、多くの家族連れが春の陽気を感じながらゆったりとしたひとときを過ごした。14日は舞台終了後、ふるまい餅を予定する。
井出館は巻狩りの本陣が置かれ、頼朝が馬をつないだとされる下馬桜は、樹齢800年を超える。開会前には曽我物語供養祭が執り行われた。
(富士宮支局・国本啓志郎)