朝霧JAMから地方創生 ボランティア、移住の機に 富士宮 関係者がアフタートーク
10月下旬に富士宮市で開かれた県内最大規模の野外音楽イベント「朝霧JAM(ジャム)」のアフタートークイベントが11日、同市内で開かれた。フェスが地域にもたらす地方創生効果について、運営に携わった関係者が意見を交わした。
朝霧JAMは地元ボランティアチーム「朝霧ジャムズ」が年間通して企画運営の準備を重ねる。ジャムズの石飛美郷副代表は、運営会社と対等に携われる立場が他のフェスとは違うと強調。「富士宮は面白い考えを持つ人が多いが、交わる機会がなかった。朝霧JAMをきっかけに大きな化学反応が起きた」と、地域を巻き込んだ大規模な催しが増えた地元の変化を振り返った。当日は延べ200人ほどのボランティアが集まり、市の佐野和也企画戦略課長は「活動を通して関係人口が増え、移住につなげられるかもしれない」と期待した。
新潟県湯沢町の「フジロックフェスティバル」に関わる伊藤綾さんは、大型イベント会場での移住定住の情報発信策として、「現地ブースに充電スポットを構えて、充電中に話せる時間を確保している」と紹介した。
(富士宮支局・国本啓志郎)