春の味覚にょきにょき 富士宮特産「内房たけのこ」収穫進む
富士宮市内房の特産「内房たけのこ」の収穫が進んでいる。約60年続ける生産者望月信広さん(75)の竹林では、暖冬により例年より20日ほど早く始まった。望月さんは「豊作が期待できる」とピークとなる4月に思いを寄せた。
望月さんは今月に入り、週に1回ほど1本当たり200~700グラムのサイズを収穫している。19日も、地面の落ち葉をかき分けながらタケノコの先端を探し、くわを使って丁寧に刈り取った。最盛期を迎える4月からは連日の作業に移る。タケノコのサイズも大きくなり、1日当たり30~50キロを収穫する見込み。7日に開催される「内房たけのこ・桜まつり」では生産組合で1200キロほどの出荷を見込んでいる。
望月さんは5年経過した竹を伐採して2カ月に1度ほど肥料を施すなど徹底した管理で良質なタケノコを生産している。「えぐみが少なく、上品な味と歯ごたえが特徴。刺し身や天ぷらにしてもおいしいので、味わってほしい」と話した。