東部総局 田中秀樹
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プールで泳ぐの「気持ちいいゾウ!」 富士サファリパーク 9月下旬まで
裾野市の富士サファリパークで、専用プールでゾウが泳ぐ夏の恒例イベント「泳ぐゾウ」が20日から始まった。涼しげな姿が人気を集めている。 園内のサファリゾーンに設置された専用プール(深さ約3メートル、横約60メートル)で、アジアゾウが水中を移動する。生態を紹介しようと2015年から始まった。 大きな体を水中に沈め、鼻をシュノーケルのように使って息継ぎをし足を器用に動かして泳ぐ。来場者は、車や園内専用のバスなどから観察することができる。 厳しい暑さとなった22日も多くの人が訪れ、ゾウの涼しげな様子を見て楽しんだ。9月下旬までの予定で、天気の良い日は1時間に数回実施する。
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平安時代の土器 かまどなど出土 裾野・上原遺跡 月末まで調査 墨書で「十」の文字多数
静岡県埋蔵文化財センターが主体となって発掘調査している裾野市深良の上原遺跡で、平安時代に使われていたとみられる土器の破片などが多数出土している。 現場は深良神社から東に約100メートル。本格的な調査を6月中旬から今月末まで実施している。19日までに土器の一部に「十」と書かれた墨書土器や、かまどのようなものが出てきた。 同遺跡内では1981年の市道建設工事の際に竪穴住居などが発見されている。現場担当者で同センターの岩本貴さん(52)は「過去の調査も含めて、書かれた文字は『十』が多い。同じ文字が出てくるのは何を意味するのか興味深い」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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静岡人インタビュー「この人」 「御殿場ヒメボタルの会」の代表を務める 勝亦裕さん(御殿場市)
昨年6月から「御殿場ヒメボタルの会」の代表を務め、二岡神社(御殿場市)で貴重なヒメボタルの生息環境を守る。ホタルのシーズン中は毎日のように現場を訪れ、安全管理やトラブル防止に尽力した。全国から集まる多くのカメラマンが平等に楽しめるようにルールを設けたり、観察者に場所案内をしたりした。御殿場市出身。58歳。 -活動内容を。 「会の仲間と年に数回ほど森林に入り、適切に生息地が保たれるように草刈りを実施。来場者の安全を確保するため散策路にロープを張った。シーズン中の夜間はメンバーが常駐して案内役などを務め、虫よけスプレーや懐中電灯を貸し出し、安全管理も徹底した」 -具体的なルールは。 「以
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ボッチャに全力 福祉も学ぶ 沼津・香貫小児童「パラ楽しみ」
沼津市の香貫小の児童が4日、福祉について学ぶ総合学習としてボッチャに取り組んだ。障害者スポーツなどに詳しい明治学院大助教の岡田悠佑さん(38)を講師に招いた。 4年生と特別支援学級の児童約70人が参加した。児童は岡田さんの指導を受け、ボールを投げ入れたり転がしたりして得点を競うボッチャについて学んだ。複数人のグループに分かれて目標球との距離や体勢を変えながら競技を体験した。 初めて挑戦した4年生の鈴木夢希さんは「ルールが簡単で誰でも楽しめる。パラリンピックを見るのが楽しみ」と笑顔を見せた。岡田さんは「障害のある人やない人も垣根をなくし、一緒に楽しめることを体感できたと思う」と話した。
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記者コラム「清流」 漁から観光資源に
伊豆市土肥地区で6月を中心に開かれる「トビウオすくい」が、今年も人気を集めた。同月上旬の取材時も多くの人でにぎわった。昔は漁の一種だったが今では重要な観光資源の一つとなっている。 参加者は午後8時前に港に集合し、船に乗って土肥の近海を回る。船の強力なライトに集まってきたトビウオに向かって網を入れて捕まえる。釣りよりも簡単で大人から子どもまで誰でも楽しめるところが人気を集める理由だった。参加者に話を聞くと、首都圏から親子で来る人が多く、「都会では体験できない貴重な遊び」と話した。 今まで気づかなかった田舎の風物詩や伝統、農業、漁などは見方を変えれば観光資源として集客効果もあるはず。「トビウ
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「ヒメボタルの生息地守りたい」 写真撮影ルール設定などボランティア奮闘光る 御殿場・二岡神社
ヒメボタルで有名な御殿場市の二岡神社に今年も全国から写真愛好家が集まっている。25日は60人ほどが訪れた。貴重な生息地を守ろうと「御殿場ヒメボタルの会」の勝亦裕代表らが、撮影時の独自ルールを設けるなど奮闘している。 昨年6月から代表を務める勝亦さんを中心に、同会メンバーが年に数回ほど敷地内の草刈りを行い、山道にロープを張るなど来場者の安全対策を施した。 以前はカメラマン同士の口論や観察者のライトを巡る問題もあったが、ルールを設定してSNSなどで発信。ホタルのシーズン中(7月13日まで)は、金曜と土曜を鑑賞のみとし、日曜から木曜を撮影日に定めた。基本的に三脚は一人1台。午後6時までは参拝者
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【TRY!ANGLE】夏の夜彩る ホタルの光跡【動画あり】
本格的な夏が近づきつつある中、虫や花が初夏の雰囲気を漂わせている。 南伊豆町の海岸や、御殿場市の森林ではホタルの光跡が暗闇に浮かび上がる。各地の景色に美しい光が重なり、写真愛好家らを楽しませている。 川沿いにはコケが生い茂り、緑あふれる光景になった。アジサイやハナショウブなど梅雨時の花も開花し6月を彩った。 (東部総局・田中秀樹)
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梅雨も涼やか アガパンサス見頃 伊豆・修善寺虹の郷
梅雨を象徴する花の一つ「アガパンサス」が、伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で見頃を迎えている。天候に恵まれた24日には、薄紫の花びらと青空が重なり、晴れ晴れとした景色が広がった。開花状況は例年並みで、約100株を栽培している。7月中旬まで楽しめる見込み。 多彩なアジサイや、大きな花房が特徴のアナベルなども見頃を迎え、梅雨の花が景色を彩っている。 (東部総局・田中秀樹)
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七夕へ“沼津愛”揮毫 沼津西高生、仲見世商店街で 52メートル布製短冊に
沼津市の沼津仲見世商店街振興組合は21日、商店街の活性化の七夕イベントとして展示予定の大きな短冊に揮毫(きごう)する催しを開いた。 沼津西高書道部の2年生4人が1本52メートルの布製の短冊2本に文字を入れた。大きな筆を握り、交代で「第69回仲見世七夕まつり」「大好きの溢れる沼津の地」と行書体で書いた。多くの通行人が見守る中、生徒は大きな声を出しながらダイナミックに仕上げた。 最後の書をしたためた栃山瑞葵さんは「練習してきた中で一番良くできた。書道を通じて商店街の七夕を盛り上げたい」と話した。 買い物客らがペンで余白に思い思いに書き込めるよう28日から7月7日まで商店街に置き、8日から展
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沼津ゆかりの版画家山口源 多色木版画の技法勉強 沼津西高でワークショップ 2026年に没後50年
沼津市は20日、同市ゆかりの版画家山口源を顕彰する事業の一環として、「多色木版画ワークショップ」を沼津西高で開いた。2026年に没後50年を迎えるのを前に版画芸術の関心を次世代に広める狙い。 芸術科1年生の約20人が参加し、14年度の「山口源新人賞」を受賞した神奈川県の浜田路子さん(39)が指導役を務めた。生徒は道具や表現方法について教わりながら、事前に用意した校内の風景画を版木に彫った。 浜田さんは「木版画にはいろいろな技法がある。年賀状など日常生活にも使える芸術。今後も続けてほしい」と話した。7月4日に浜田さんを再び招き、色を付ける作業に取り組む。 (東部総局・田中秀樹)
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沼津西高生 千本小で読み聞かせ 感情込め 絵本の世界へ
沼津市の沼津西高は19日から21日まで、同市立千本小の児童を対象にした絵本の読み聞かせを実施している。 20日は沼津西高生徒12人が同小を訪れ、2人一組になり各教室で絵本を読んだ。参加している生徒は、保育や教育、医療関係など人と接する仕事を目指すボランティア。事前に外部講師を招いて練習した成果を披露した。児童は感情のこもった読み声に夢中になり、前のめりになって本を楽しんだ。 より伝わりやすい読み聞かせをしようと工夫した同高3年酒井由希穂さんは「ただ文字を読むのではなく、一人一人と会話したり、問いかけをしたりして本に愛着を持ってもらった」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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干物作り、間近で見学 沼津・静浦小中一貫校3年生
沼津市立静浦小中一貫校の3年生は13日、総合学習の一環として地元で盛んな干物作りについて学んだ。工場を訪れ、出荷までの流れを間近で見学した。 児童約20人は、地元の鈴木博雄商店とヤマカ水産を訪問。ひらき工場の施設内を歩き、従業員が魚を加工する様子や機械による点検作業など一連の工程を学習した。完成品を保存する氷点下30度ほどの冷凍庫にも試しに入った。 見学後、児童は創業1912年のヤマカ水産の小松寛社長らから、同市で干物作りが広がった経緯などについて説明を受けた。間宮啓さんは「工場によって作り方に違いがあって興味が出た」と話した。
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記者コラム「清流」 ホタルの光跡
気温が上がり雨の日が増えた5月後半、県内でもホタルが飛び始めた。各地の独特な風景を絡めた写真がSNSでも上がっている。 南伊豆町では、川から降りてきたホタルが海岸沿いを飛ぶ。全国的に見ても珍しい光景が写真愛好家を楽しませている。撮影に訪れ、「ホタルも観光資源の一つになってほしい」と光に願いを込めた。ヒメボタルと神社の厳かな雰囲気を楽しめる御殿場市の二岡神社では、関係者らがホタルの環境保全に努めている。富士宮市では富士山とのコラボが人気だ。 近頃は、環境の変化で昔は生息していたホタルがいなくなったという話も聞く。地元住民や環境を守る人らの気持ちになり、一人一人がルールやマナーを守ることが大
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県漁業協同組合青壮年部連合会の会長 小林大介さん(沼津市)
2022年から県漁業協同組合青壮年部連合会の会長を務め、現在2期目。沼津市の内浦漁業協同組合所属で真正丸の船長。全国漁青連の理事も務め、全国各地の漁師と情報交換しながら、若者が海の現場で働きやすい環境を考え、将来の海洋資源の確保に向けて活動している。同市出身。42歳。 -海の変化は。 「昔と比べて、魚がとれなくなっているという事実に向き合わなければならない。海が暖かくなり、本来いるはずの魚がいなくなるというのは、別の魚が入ってくるチャンスでもある。今のまま何もしなければ魚はいなくなる」 -漁師の現状は。 「自分が子どもの頃に比べて漁師の数は半分ほどに減少している。漁業の現場から若者が
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沼津茶、食べて飲んで親しむ 小中学校など給食に茶飯提供
沼津市はこのほど、地元産新茶による茶飯を学校給食で提供し始めた。6月5日まで市内の小中学校と幼稚園の計38校・園で行い、希望に応じて地元産茶の講座も開く。沼津茶を親しんでもらおうと進めている「愛飲運動」の一環。 27日は愛鷹小で提供し、煎茶で炊いた茶飯を児童に味わってもらった。日本茶インストラクター沼津支部のメンバーも訪れ、3年生を対象にお茶の飲み方や成分、注ぎ方を教えた。 日常的に飲むという小島凜丸君は「甘みや苦みを感じることができた。これからも飲み続けたい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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「駿河湾アジ釣り」釣果好調、良型続々 沼津の港から船行き交う
6月の本格的な夏釣りシーズンを前に、駿河湾に面した沼津市内の各港から釣り船が行き交っている。産卵時期のマダイ釣りのシーズンが終わり、ここ数日は釣果が好調で良型のアジが釣り人を楽しませている。 沼津港を拠点とする「勘七丸」は26日、コマセ釣りに出た。アジやクロムツ、サバなどを釣り上げた。船長の芹沢潤二さん(55)によると、好調なアジの釣果で900グラムほどの大きさも釣れているという。夏が深まるとシイラやマグロなどのキャスティング釣りが盛んになる。 同日に乗船した三島市の山本道雄さん(64)は「季節ごとにいろいろな魚が釣れるのが魅力的。沼津を楽しむ観光資源の一つ」と楽しんだ。
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沼津・照江寺でアジサイ咲き始め 26日から祭り 「雲龍図」の龍デザイン御朱印も限定販売
アジサイが咲き始めている沼津市江浦の照江寺(橋本宗一住職)で26日から、「あじさい祭り」が始まる。6月中旬まで。初日はキッチンカーなども入り、開幕を盛り上げる。 アジサイは橋本住職が約50年前に植栽を始め、本数を増やしてきた。階段や本堂、大日堂がある高台付近でセイヨウアジサイ、ガクアジサイなどが咲き誇る。色鮮やかな花々の奥に、江浦湾が広がる光景が人気を集めている。 今季は今まで以上に楽しんでもらえるように、境内の石碑を紹介するパンフレットを配布している。昨年本堂に設置され、多くの人が見学に訪れた「雲龍図」の龍と、アジサイをデザインした特別御朱印なども限定販売する。
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キャリア教育 夢の大切さ、児童に訴え 教員→バス運転手に転身 雨宮さん(富士急シティバス) 沼津・香貫小
沼津市立香貫小は23日、6年生を対象にしたキャリア教育を校内で行った。富士急シティバスの路線バス運転手雨宮寛明さん(59)と、クリエーティブで課題解決に取り組む企業オーストブルー(三島市)の社長神田輝和さん(35)が夢を求める大切さを訴えた。 雨宮さんは同校などで35年間の教員生活を送った後、運転が好きという夢をかなえようと50代後半で新たな挑戦に踏み切った。「いくつになっても夢はかなう」と児童の背中を押した。神田さんは「天井を決めずに夢を持って行動してほしい」と呼びかけた。 助産師を目指す藤井沙香さんは「何歳でも夢に挑戦できる。かなえたい」と話した。 児童の保護者らが主体となって企画
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キリンの赤ちゃんすくすく 富士サファリパークで2日に誕生 25日から一般公開
裾野市の富士サファリパークで5月、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種に分類されているキリンの赤ちゃん1頭が誕生した。来場者に愛くるしい姿を見せられるよう順調に成長している。 赤ちゃんは雌。2日の誕生時の全高は175センチ、体重70キロほどだった。一般公開は、サファリゾーン内の動物舎に併設されている運動場で25日から開始する予定。時間は午前11時~午後3時。天候や動物の体調次第で中止の場合もある。
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白ビワ 鈴なり 初夏の訪れ 伊豆・土肥 収穫最盛期
伊豆市土肥地区で特産「白ビワ」の収穫が最盛期を迎えている。同市八木沢の永岡正人さん(74)の農場では鈴なりに実り、きれいな淡い色のビワが初夏の訪れを告げている。 永岡さんが栽培するビワは、実が楕円(だえん)形と、真ん丸とした形の2種類。一般的なビワより小さく、果肉がクリーム色で爽やかな味が人気を集めている。 今年は暑さの影響で例年よりも約1週間早く色づいたという。収穫期は梅雨入り前まで。今季の収穫は約800キロを見込んでいる。 収穫後の追熟ができないことや、実の傷つきやすさから遠方への出荷が難しい。永岡さんは「ぜひ土肥に足を運んで味わってほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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記者コラム「清流」 沼津の海の幸に光を
沼津市西浦江梨地区で長らく続く伝統のヒジキ漁が4月、今年も無事に行われた。調理方法も独特で完成までの丁寧な手作業が、しゃきしゃきとした食感とおいしさを実現している。 大潮の干潮に合わせて、江梨漁業女性部の人たちが海に入り、浅瀬の岩場で刈り取る。回収するとすぐに大釜で一気に煮込む。水洗いした後に、潮風に当てながら太陽の下で日干し、全体的に日光が当たるようにひっくり返す。気が遠くなるような作業を施すと、ヒジキは黒く輝き、一般的なものとはひと味違った仕上がりになる。 参加者の高齢化に加え、天候やヒジキの生育状況に左右され、今以上の大量生産は難しいが、地元民は「春の風物詩」として伝統を絶やさない
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JAふじ伊豆女子大学メンバー 手もみで煎茶作り「お茶の良さ再確認」
JAふじ伊豆は13日、管内の20~40代の女性で構成する「JAふじ伊豆女子大学」のメンバーを対象に、手もみによる煎茶作り体験を沼津市内で実施した。約20人が参加し、JA職員から指導を受けながらお茶が仕上がるまでの過程を楽しく学んだ。 参加者は複数人のグループに分かれ、ホットプレートの上に茶葉を敷いて熱を加えながら、手のひらでこねたり、全体を混ぜ合わせたりして水分を飛ばした。出来上がったお茶を早速試飲し、菓子を食べながら地元産茶を味わった。 参加した同市の松本淳子さんは「生産者の苦労を実感した。お茶の良さを再確認することができた」と話した。
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⚽アスルクラロ沼津、天皇杯切符 川又が先制点、常葉大を完封 サッカー静岡県選手権
サッカー天皇杯県予選を兼ねた静岡県選手権(県サッカー協会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)は12日、愛鷹広域公園多目的競技場で決勝を行った。J3沼津が常葉大を2ー0で下し、2年連続3度目の天皇杯出場を決めた。沼津は前半に先制し、後半にも追加点を奪って逃げ切った。天皇杯は25日開幕し、沼津は同日、J3岐阜と岐阜メモリアルセンター長良川球技メドウで対戦する。 【評】沼津がチーム力で勝り、常葉大を2―0で完封した。 沼津は前半、右サイドの染矢を起点に攻撃を仕掛けた。33分、素早い攻守の切り替えから川又が左足で先制弾をたたき込んだ。その後の決定機はものにできずにいたが、後半10分に右CKから菅井が
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跳ぶ!駆ける!ミニチュアホース 富士サファリパーク、ダービー企画リニューアル
裾野市の富士サファリパークは、アメリカン・ミニチュアホースによるレース「サファリダービー」をリニューアルした。以前からある通常のレースに障害物レースを加え、小さな馬がかわいらしく跳躍する姿が人気を集めている。大型連休の6日までは毎日開催する。 ダービーは、5頭が同時にスタートし、1周約160メートルのコースを疾走する。障害物レースではさらに高さ約30センチの障害物をコース内3カ所に設置し、飛び越える。1着の馬を予想し、当たると景品がもらえる投票券を販売。2日も多くの親子連れらが声援を送りながらレースを楽しんだ。 大型連休以降は、冬季を除く土・日曜日と祝日に実施する。 (東部総局・田中秀
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ヒジキ伝統漁 沼津の春 潮風に当て日干し 全て手作業 高品質に
沼津市西浦江梨地区の春の風物詩として知られるヒジキの伝統漁が行われ、25日には潮風に当てながらの日干し作業を行った。完成までの全てを手作業で行い、高品質なヒジキに仕上げている。 大潮となった23日に、漁師の家族などで構成する江梨漁業女性部が主体となり、干潮の時間に合わせて漁を開始。付近の地磯で海水に浸りながら手作業で刈り取った。漁獲量は昨年より約500キロ多い1・9トンほどだった。 地元漁師の小林大介さんは「今年は生育状況も良くて見た目もきれい。茎の厚みが特徴、ぜひ食べてほしい」と話した。 問い合わせは真正丸<電090(3442)0268>へ。(東部総局・田中秀樹)
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記者コラム「清流」 若手漁師の活躍に注目
食卓に並ぶなじみの海産物、いつまで安定供給できるか。沼津市静浦地区で長らく漁業を支えてきたベテラン漁師によれば、今の担い手は全盛期の5分の1程度かもしれないという。 自然を相手にする仕事は想像以上に難しい。4月、シラス漁に同行した。朝5時半ごろ多比港を出発、魚群探知機や漁師の感性を頼りに海を駆け回るも、この日は運に見放された。それでも約10年前に始めた養殖ワカメの収穫を実施。当時の青壮年部の「次世代の漁師のため」という思いが着実につながれていた。 今の時代は需要に合わせて漁業を多様化するのが主流。「魚が減っている」と言われる中、同地区の若手漁師は釣船、ワカメ、シラス、ナマコなど多岐にわた
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今期タマネギ「生育良好」 JAふじ伊豆なんすん部会が確認
JAふじ伊豆なんすん玉葱(たまねぎ)部会は17日、沼津市など管内で生産する今期のタマネギの生育状況などを確認し、出荷量は昨年より約10トン増の約60トンを見込むとした。営農アドバイザーの中村善昭さんは「生産者の増加に加え、全体的に生育状態が良い」と指摘した。 主力品種「アドバンス」の収穫は例年より1、2週間早い大型連休後から始まる見通し。地元の学校給食用として早めに提供してほしいとの要望を受け、昨年から栽培するわせ品種「ボルト」の収穫は既に始め、総じて品質は良いという。機械化による作業効率の向上なども出荷量増につながっている。 中村さんや生産者ら25人ほどが同市大平の畑4カ所を巡回し、ア
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色鮮やかなシャクナゲが見頃 伊豆市・天城グリーンガーデン
伊豆市湯ケ島の天城グリーンガーデンでメインのシャクナゲが見頃を迎え、来園者を楽しませている。 オープンした1985年に、約500種類のシャクナゲ約1万3千本を植栽。5月末にかけてさまざまな種類が咲き、大型連休には地元の自生種「天城シャクナゲ」も眺めることができる見込み。16日は「タイヨウ」など多彩な種類が咲き誇る光景が見られた。 開園は午前8時半から午後4時半。入場無料。
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黄緑の桜!?「御衣黄」見頃 沼津・沼川沿いで住民癒やす
沼津市原の沼川沿いで、黄緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」が見頃を迎えた。 かわいらしい花びらが特徴。沼川15号橋付近を中心に5本ほどが植えられている。ソメイヨシノの花びらが散る様子と重なり、近隣住民を楽しませている。 14日に訪れた近所に住む写真愛好家斉藤勝章さん(76)は「普通の桜とは違った癒やしの花だ」と話し、撮影を楽しんだ。
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深海魚じっくり観察 沼津・戸田漁港でまつり、多くのファンでにぎわう
戸田観光協会主催の「戸田深海魚まつり」が14日、沼津市の戸田漁港で開かれ、多くの深海魚ファンらでにぎわった。 ヨロイザメやシギウナギ、アンコウなど地元漁師が水揚げしたさまざまな種類が並んだ。来場者はじっくりと観察し、気に入った深海魚を買った。 深海魚は観光資源としてだけでなく、研究材料としても貴重。東海大海洋学部3年で水族応用生態研究会の武居佳穂さんは「鮮度の良い物や、めったに出回らないものがある」と話し、カタホウネンエソなどを買った。 同協会の川合健次会長は「今後もいろいろなイベントを通し、漁業関係者の所得向上と海産物の周知につなげたい」と話した。
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「最高の桜並木」200本満開 小山・冨士霊園
「日本さくら名所100選」に選ばれている「冨士霊園」(小山町大御神)にここ数日、満開の桜を楽しもうと多くの人が県内外から訪れ、にぎわっている。 園内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約3500本が植栽され、来園者を迎える。一番の見どころは、「桜中央通り」。通りの両側の約200本のソメイヨシノが約800メートルの桜並木を形成し、展望台から見下ろす景色は圧巻。同園によると、開花時期は例年並みで、見頃は今週末までの見込み。 11日に花見に訪れた長泉町の中村守さん(73)は「花見にちょうどよい。数年ぶりにきたが最高の景色だ」と桜を満喫した。 (東部総局・田中秀樹)
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シャクナゲ 晴れ間に咲き誇る 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でシャクナゲが見頃となり、来園者に春の訪れを告げている。 同園では、「しゃくなげの森」を中心に、約150種類、約2千本のシャクナゲを植栽している。広報担当者によると、例年より1、2週間早い開花で、5月中旬にかけて順に花を咲かせる見込み。 10日はミニュアチュア・ピンクやアカボシなどの品種を堪能する来園者が見られた。 (東部総局・田中秀樹)
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沼川沿い 春色に染まる 沼津 6キロ連なる桜並木見頃
沼津市の大諏訪から原の沼川沿いに約6キロ連なる桜並木が見頃となっている。 昭和50年代、ゆかりのある白隠禅師の生誕300年を記念し、松蔭寺(原)の当時の住職や地元住民らがソメイヨシノなどを植樹。今では「白隠桜」として親しまれている。 連日のように眺めるという地元の鈴木順一さんは8日も訪れ、「沼津を代表する春の名所としてにぎわってほしい」と期待する。 (東部総局・田中秀樹)
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沼津の渡し船「我入道の船頭」担い手求む 常勤1人、若者も挑戦を
沼津我入道漁業協同組合は、沼津市内の狩野川で展開している「我入道の渡し船」の常勤の船頭を募集している。1997年から、組合が市から運航を受託して地元を代表する観光資源となっているが、担い手の高齢化が課題となっている。植松敏征組合長(59)は「伝統を守り続け沼津を盛り上げたい。若い人にも挑戦してほしい」と呼びかける。 渡し船の歴史は古く、河口に最も近い港大橋の68年の完成以前は、河口の両岸をつなぐ地元民の海上交通手段を担っていた。定員14人(乗客は12人)の和船で、櫓(ろ)を使って船を進め、今は河口の我入道地区と、河口から約1・5キロ上流のあゆみ橋付近の乗り場を往来する。希望があれば、沼津港
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県道沼津土肥線 桜のライトアップ 7日まで
沼津市戸田の県道沼津土肥線沿いに咲く桜のライトアップが、7日まで行われている。出逢い岬から夕映えの丘までの約300メートルが白色に輝き、観光客を魅了している。 主催する戸田観光協会によると、50本余りのソメイヨシノが見頃。木の下に設置されたライトが、花びらを優しく照らし、幻想的な空間を演出している。 午後6時から8時までの予定。 (東部総局・田中秀樹)
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静浦ワカメ 沼津 収穫大詰め 工夫重ね養殖10年 綾部さん親子ら奮闘
静浦漁協所属(沼津市)の静浦ワカメ生産組合による今季の養殖ワカメの収穫が大詰めを迎えた。約10年前に漁船「明栄丸」に乗る綾部通雄さん(56)らをはじめとする青壮年部が「次世代の漁師の収入源になるように」と養殖を開始。綾部さんは、担い手が減る中、若手の貴重な働き手として活躍する息子の駿さん(28)の姿に目を細める。 沖合500~600メートルに浮かぶ養殖いけすの一角を利用。栽培用のロープをつなぎ、12月ごろにワカメ菌が付いた糸をロープに巻く。駿さんによると、静浦特有の波や潮に当たり大きく育ち、2月から春先にかけて収穫。分厚くて歯ごたえのあるワカメに仕上がり、しゃぶしゃぶなどの料理に合い好評と
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記者コラム「清流」 農業の面白さ伝えたい
3月中旬、富士宮市内房の特産「内房たけのこ」の収穫を取材した。少子高齢化で第1次産業を支える若者が減っていると言われるが、タケノコ農家も例外ではなかった。 取材を快く受け入れてくれたのは、同地区で約60年間も農業を続ける70代男性。本人は「豊作の年」と話すも、年齢的に全盛期のようには収穫できないと漏らした。山に入ると、20代でも転げ落ちそうな斜面で作業に取り組んでいる。取材を通していろいろな感情が沸いてきた。 農業のノウハウは長年の経験から生まれる。体力があれば良いわけではない。作物を安定供給するには新たな働き手が必要だ。筆者も援農ボランティアなどに積極的に参加したい。農業の大変さだけで
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山梨・身延山久遠寺 樹齢400年超のしだれ桜 圧巻の光景
山梨県身延町の身延山久遠寺でしだれ桜が見頃を迎えた。28日時点で境内に咲き誇るのは三~七分咲き。寺周辺の参道では三分咲きから満開となり、全国的に開花が遅れる中、多くの観光客らが春の訪れを楽しんでいる。 境内のしだれ桜は樹齢400年超。桜の花が滝のように流れ落ちるダイナミックな光景が特徴だ。ソメイヨシノや紅しだれ桜なども順に咲き、4月中旬まで楽しめる見込み。 富士急グループの身延登山鉄道が運営するロープウエーからも、桜色に染まった町並みが姿を見せた。身延登山鉄道の鷹取健二社長は「上から見下ろす景色は圧巻。地域全体で盛り上げたい。ぜひ足を運んでほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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夜の花手水 ライトアップで幻想光景 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は4月7日まで、花手水(ちょうず)のライトアップを行っている。幻想的な光景が来場者を楽しませている。 園内の温室内に四角形や円形などの鉢15個を用意した。菜の花やシャクナゲ、カンヒザクラ、バラ、ダリアなど10種類以上の花を水に浮かべた。イルミネーションや水中のライトに照らされ、花びらが色鮮やかに浮かび上がる。 担当者は「園内で見られる花を中心にデザインした。昼とは違った夜の花を楽しんでほしい」と話した。
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迫力満点!標的追うチーター 23日から観察ツアー 富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークで23日から、チーターの走る姿を間近で見ることができるイベント「チーターラン・プラス」が始まる。冬の寒さが和らぎ、チーターの動きが活発になるこの時期に合わせて毎年行っている。 チーターが走るのはサファリゾーンに設置された直線約100メートルのコース。ひもでつながれたターゲットを猛スピードで追いかける姿は迫力があり、来園者はジャングルバスに乗りながらその様子を堪能できる。 広報担当の藤野真希さんは「体の使い方に注目。めったに見ることができない走る姿を楽しんでほしい」と話す。ゴールデンウイーク期間を除く土日限定で、5月末までの予定。
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静岡人インタビュー「この人」 規格外のミカンを利用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発 今田隼輔さん(沼津市)
昨年5月に沼津市地域おこし協力隊員に就任した。市場に流通されない規格外のミカンを使用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発し、今月1日から発売を始めた。愛知県出身。26歳。 -沼津に来た理由は。 「西浦から見える富士山など、沼津の景色や町が好きで、昔から訪れていて愛着もあった。大学を卒業後は就職して愛知県に戻ったが、神奈川県に住んでいた妻との合流場所でもあり、よく来ていた」 -商品開発の経緯は。 「畑に捨てられているミカンを見てもったいないと思ったのがきっかけ。単なるみかんジュースでは勝負できない。前職(自動車関連の製造業)のノウハウを生かして、どうすれば売れるか付加価
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春の味覚にょきにょき 富士宮特産「内房たけのこ」収穫進む
富士宮市内房の特産「内房たけのこ」の収穫が進んでいる。約60年続ける生産者望月信広さん(75)の竹林では、暖冬により例年より20日ほど早く始まった。望月さんは「豊作が期待できる」とピークとなる4月に思いを寄せた。 望月さんは今月に入り、週に1回ほど1本当たり200~700グラムのサイズを収穫している。19日も、地面の落ち葉をかき分けながらタケノコの先端を探し、くわを使って丁寧に刈り取った。最盛期を迎える4月からは連日の作業に移る。タケノコのサイズも大きくなり、1日当たり30~50キロを収穫する見込み。7日に開催される「内房たけのこ・桜まつり」では生産組合で1200キロほどの出荷を見込んでい
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ゴマフアザラシの赤ちゃん誕生 母親に甘える姿人気 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスで17日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生した。自然界の海を表現した園内の「自然飼育場」で、かわいらしい姿を見せている。 生まれたゴマフアザラシは雌で、体重7・7キロ、体長は87センチ。生後2~3週間は、成獣とは違った白いもふもふとした毛が残る。母親「ピース」に寄り添ったり、乳を飲んだりして甘える様子が人気を集めている。 18日には飼育員の吉田芹夏さんらが、へその緒の状態を確認し、体の消毒作業などに取り組んだ。吉田さんは「仲間が増えてとてもうれしい。ここでは、大きくなっていく様子や授乳シーンを自然界に近い状態で観察できる」と話した。
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ムフロンの赤ちゃん9頭誕生 よちよち歩きかわいらしく 裾野・富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークでヒツジの仲間「ムフロン」の出産が相次いだ。よちよちと歩く赤ちゃん9頭が、新たに群れに加わり来場者を和ませている。 7~15日にかけて、雄5頭と雌4頭が誕生した。赤ちゃんは成獣と比べて岩などに溶け込みやすい体色。母親の後を追いかけたり、寄り添ったりするかわいらしい姿を見せている。 広報担当の藤野真希さんは「小さいながらもたくましい姿をぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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自由な動物の姿 間近に 東伊豆・アニマルキングダム 南半球イメージの新施設
東伊豆町の動物園「伊豆アニマルキングダム」で15日、新施設「アニマルパラダイス360」がグランドオープンした。施設内では動物が自由に動き、来場者が中に入って楽しめる。 新施設は金網に囲まれ、高さ約10メートル、約1150平方メートルの広さ。ネズミの仲間のマーラやカピバラ、フラミンゴなど約10種類の動物や鳥が動き回る。アリクイが綱渡りを披露したり、来場者が餌を掲げるとオカメインコなどが集まったりして、にぎやかな光景が広がっている。 同日行われたテープカットには宮崎靖志社長らが出席し、オープン初日を見守った。宮崎社長は「新しい動物園のあり方を求めている。南半球をイメージした施設。ぜひ楽しん
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記者コラム「清流」 隠れスポット探し
3月に入り、各地で早咲きの桜が散り、ソメイヨシノの時季が近づいてきた。一言に桜といっても種類や場所によって見どころが変わる。県内に名所はたくさんあるが、今年は隠れスポットも探して写真に収めたい。 2月、早咲きの河津桜にはメジロなど多くの野鳥が飛来し、枝から枝へと飛び交うほほ笑ましい光景があった。伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」には約300本のカンヒザクラが植栽され、下向きに花が咲く控えめな姿がかわいらしい。沼津市井田では、散った桜の花びらが歩道に広がる「桜のじゅうたん」を楽しむことができた。 これからは気温が上がり、ひと味違った光景を見せてくれそうだ。いろいろな場所へ足を運んで春色の景色
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人事=TOKAIグループ(4月1日、地名のみは支店長または支店)
【TOKAIホールディングス】経営管理本部CVC開発室長(TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーションインキュベーション部長)畑中淳▽経営管理本部CVC開発室参事(TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーションVC事業営業部長)本間正良【TOKAI】建設不動産本部不動産事業部長、賃貸営業部長(同本部建設不動産事業部不動産開発部長)伊藤邦宏▽LS本部エネルギー事業部長、営業部長(同本部エネルギー事業部営業部長、開発部長)芦川靖章▽LS本部エネルギー事業部副事業部長、開発部長、中京開発部長(同本部エネルギー事業部中京開発部長)野崎泰治▽DX推進事業部ITソリューション部長(同事業部プロセ
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戸田の味、心に刻み巣立ち 卒業控えた小中一貫校生 タカアシガニやメヒカリ味わう
沼津市の戸田小中一貫校9年生が12日、沼津法人会三浦・戸田支部主催の総合学習に取り組み、戸田港水揚げの海産物を提供する「丸吉食堂」で郷土料理を味わった。食後は学校に戻り、後輩の前で戸田の未来についての学習成果を発表した。 卒業を機に地元を離れる生徒が多いことから、戸田の良さを再認識し、多くの人にPRしてもらうのが狙い。同食堂ではタカアシガニの蒸し上げやメヒカリの唐揚げ、深海エビの入った鍋などを食べた。勝呂浩弥さんは「タカアシガニは苦味の中にうまみがある。将来県外に出た後も戸田の良さを多くの人に伝えたい」と話した。沼津法人会の鈴木俊一会長は「ふるさとの魅力を舌で味わって心に刻んでほしい。自信
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広がる春景色 ハナモモ50本見頃、顔出す「気根」 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で早春ならではの光景が広がり始めた。新緑が生い茂る前の時期に見どころとなり水中などから生える「気根(きこん)」や、約50本のハナモモが見頃を迎えている。 気根は落葉針葉樹の「ラクウショウ」で、施設内のフェアリーガーデンで見られる。人の指のような形をしながら上へと100本以上が顔を出し、長いもので50センチほど。小川の水中から突き出ているのもある。同施設の野田一成さんによると、根が水に浸って呼吸ができなくなり酸素不足を補うために上へと成長し、少しずつ伸びるという。 ハナモモはピンクや真っ白な花を咲かせ、今月下旬まで楽しめそう。施設から委託を受け園芸部門を担当
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地域の文化継承へ 白隠太鼓の発表会 沼津・原小4年生
沼津市の原小で7日、4年生の「白隠太鼓発表会」が行われた。2クラス約40人が、地域に伝わる代表的な文化芸能の継承に向け、力を込めて演奏した。 多くの保護者らが見守る中、笛の音に合わせてばちを動かし、体育館に響き渡る大きな声を出しながら軽やかに太鼓をたたいた。 昨年9月から月1度ほど、原地区を中心にした有志で構成する団体「白隠太鼓」のメンバーから指導を受けた。児童らは本番で練習の成果を存分に披露した。 白隠太鼓メンバーの清水久さんは「少ない練習時間で大変だったが、良くできていた。今後も子どもたちに体験してもらい、原地区の文化継承につなげたい」と話した。
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労働環境改善へ思い語る 高橋まつりさん母講演 母校の加藤学園暁秀高
沼津市の加藤学園暁秀高で7日、1年生約130人に向けた「働くことについて考える授業」が開かれた。広告大手電通の新入社員時代に長時間労働などに苦しみ2015年に命を絶った同校出身の高橋まつりさんの母幸美さんと、過労死問題に詳しい弁護士の川人博さんが講師を務めた。 幸美さんは、まつりさんの労働環境や死に至るまでの経緯を語った。まつりさんの悲痛を訴えるSNSも公開。最後に「命よりも大切な仕事はない」と強調し、これから社会に出て行く生徒の幸せを願った。 川人弁護士は、厚生労働省が認めているだけでも過労による疾病者数は年間約800人いる現状などを説明。「労働者にはいつでも退職する自由がある」と呼び
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フェンシング楽しいね! 小中学生20人が挑戦 沼津で体験会
子どもの遊び場などを提供する函南町の「こどもLabちあーず」は3日、集団活動や運動が苦手な子どもでも参加できるスマートフェンシングの体験会を、沼津市のフェンシング施設「F3BASE」で実施した。 小中学生約20人が参加し、元五輪代表の長良将司さんから競技内容について紹介を受けた。その後、1対1になり、スポンジ製の柔らかい剣を使って技を繰り出し合った。 三島市から参加した榊聡介君(10)は「スピード感を体感することができた。機会があれば次も挑戦したい」と話した。
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「患者に寄り添う看護師に」 沼津の専門学校で卒業式、在校生も5年ぶり出席
沼津市立看護専門学校は2日、第16回卒業式を同校で開催した。これまでコロナ禍で規模を縮小していたが、2019年以来5年ぶりに在校生も出席して合唱などで先輩の卒業を祝った。 はかまやスーツ姿の卒業生20人が一人ずつ卒業証書を受け取った。式が終わると在校生が卒業生に駆け寄り、祝いの言葉とともに花を手渡した。 答辞を述べた笹原条さん(42)は「コロナ禍だからこその学びもあった。患者の気持ちに寄り添い、その人らしい生活を支えられる看護師になりたい」と話した。
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「決して落ちない」ミナミコアリクイ 東伊豆の動物園
東伊豆町の伊豆アニマルキングダムで、アリクイの散歩イベントが行われている。 園内に咲く河津桜をミナミコアリクイ1頭が登る。花に付いた虫を細長い舌でからめ捕るなど、かわいらしい姿を見せている。広報企画担当の稲葉崇さんは「強い爪で枝をつかんで、決して落ちない。受験シーズンなので、ぜひ足を運んで合格祈願してほしい」と話す。 園内の桜が散るまでの期間、1日に2回行う。
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気分は「七輪の上のアジ」 伊豆・三津シーパラダイス 遊具リニューアル、大人用変身スーツも
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスは27日から、施設内のキッズコーナー「みとしーあじっこパラダイス」を大人も利用できるようにした。大人用の「アジスーツ」を用意し、撮影のために遊具に乗ることができる。 同コーナーは2019年にオープンし、かわいらしいアジのスーツを着た子どもの姿がSNSなどで話題となり、大人の利用を熱望する声に応えた。 撮影以外は原則小学3年生以下が対象。アジが捕獲されてから食卓に並ぶまでの加工過程を、遊具やコスチュームを使って学べる子ども向けの体験アトラクションで、跳躍器具でアジのように飛びはねたり、ネットに寄りかかって干物のまねをしたりして楽しめる。 同日、一部遊具がリ
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春を呼ぶ幸せの黄色い花 ミモザアカシア 三島で見頃
フラワーデザイナーの杉本武満さん(裾野市)が草花を植栽する三島市佐野の農場で、ミモザアカシアが見頃を迎えている。約80本が鮮やかな黄色の花を咲かせ、春の訪れを告げている。 ふわふわとした綿のような見た目のかわいらしさが特徴。今年は暖冬の影響で例年より約1週間ほど早く開花したという。3月下旬まで楽しめる見込み。 杉本さんは「花のリースや生け花などにも使われる楽しい花。ぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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甘~いキンカン「こん太」収穫始まる 静岡県特産
静岡県特産のキンカン「こん太」の収穫が、沼津市内で始まった。鮮やかなオレンジ色に輝き、たわわに実っている。援農ボランティアらも参加し、出荷は2月末から3月末にかけて最盛期を迎える。 生産者の藁科義次さんは約270本を栽培し、週2回ほど収穫している。19日も15人ほどでビニールハウスに入り、はさみを使って1個ずつ丁寧に実を切り取った。 今年は色づきが遅く、豊作だった昨年と比べると収穫量も少し減る見込みという。ただ、糖度は平均20度ほどで収穫初期としては例年より甘く、おいしく仕上がっている。 こん太は一般的なキンカンと比べて圧倒的に甘く、滑らかな表面が特徴。藁科さんは「紅茶に入れたり、輪切
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記者コラム「清流」 今年の冬景色
今年は厳しい冷え込みが少なく、過ごしやすい冬。撮影記録を見返しても冬の寒さを表現するような写真はあまり見当たらない。 1年で一番厳しく冷え込むとされる二十四節気の大寒の前日に、伊豆市湯ケ島の八丁池を訪れた。池が凍って幻想的な光景を見せる時期と聞いていたが、ほんの一部の凍結のみだった。同行してもらったガイドによると、この時期にしては珍しいとの話だった。冷え込む朝の海に発生するとされる気嵐(けあらし)も、まだ見ることができていない。早咲きの桜が咲き始めたなどと連絡も入り、寒さより一足早い春を感じる日もある。 冬にしては物足りなさを感じる時もあるが、それも自然の面白さ。路面凍結による悲惨な交通
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鮮やかな紅白梅 富士山と共演 伊豆・修善寺梅林
伊豆市の「修善寺梅林」で梅の花が見頃を迎えた。約3万平方メートルの広大な敷地で、色鮮やかな紅白梅が来園者を楽しませている。 梅は約20種類。老木から若木まで計1千本ほどを植栽している。富士山と梅を同時に眺めることができる絶景スポットとして人気を集める。 今年は例年より約1週間早く見頃を迎えた。天候に恵まれた12日は全体の7~8割の木が花を咲かせ、周囲に甘い香りが漂った。 市観光協会修善寺支部の安藤真一さんは「入園も駐車場も無料。富士山との共演をぜひ楽しんでほしい」と来園を呼びかけた。
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桜にメジロ 春色の共演 沼津・我入道公園
沼津市の我入道公園で桜が咲き始め、訪れた人たちを楽しませている。 毎年観察しているという地元住民によると、開花期は例年とほぼ同じ。園内の桜の木は20本ほどで、半分ぐらいの木で咲き誇っている。 8日はメジロなどの野鳥が姿を見せ、蜜を求めて枝から枝へと飛び回る春色の光景が広がった。散歩に訪れた大橋美代子さんは「いつ見てもきれい。春を感じる」と話し、風情を楽しんだ。
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沼津・松城家住宅で防火訓練 火災発生時の対応を確認
文化財防火デーの26日、沼津市の戸田観光協会が同市戸田の重要文化財「松城家住宅」で防火訓練を実施した。協会関係者ら約20人が参加し、駿東伊豆消防本部の指導を受けながら火災発生時の対応を確認した。 施設内に来館者がいることを想定して実施した。事務所から出火したと仮定し、火災ベルが鳴ったと同時にスタッフが入館者役の地元住民を速やかに屋外に誘導した。消火設備や消火器の使い方も確認した。 坂口勝俊館長は「火災の際は自分が思ったことを伝えることが大切。状況に応じて適切な判断をしたい」と話した。
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富士山と菜の花の共演 沼津、「井田」の花文字も
沼津市井田で菜の花が咲き誇り、畑を黄色に染めている。ここ数日は県内に寒波が訪れているが、多くの観光客が一足早く感じる春の雰囲気を堪能している。 菜の花畑や駿河湾を見下ろせる「煌(きら)めきの丘」からの絶景がポイント。地元有志の「村おこし委員会」が表現した「井田」の花文字と、眼前の雪化粧した富士山の共演が魅力だ。2月上旬まで楽しめる見込み。
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キヤノン野鳥調査 3年で44種類確認 裾野の研究開発拠点 社員ら自然保護継続に意欲
プリンターなどを研究開発するキヤノン富士裾野リサーチパーク(裾野市)と、日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄さんによる毎月1回の野鳥調査が今月、最終回を迎えた。緑が広がる事業所の敷地内で2021年1月から3年間におよび、計44種類を確認することができた。野鳥が住みやすい環境が保たれ、滝さんは「理想的な食物連鎖を構築している」と話す。今後は社内向けのリーフレットや調査報告書を作り、社員の自然保護の関心をさらに高める。 確認された野鳥のうち、季節を問わず敷地内で見られる留鳥はヒヨドリ、メジロ、ホオジロなど。4~8月(春~夏)にはコチドリの産卵場や卵の殻も見つかり、繁殖できる環境と確認された。小鳥
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伊豆市の八丁池、一部が氷結 年末年始の寒さでようやく
伊豆市湯ケ島の八丁池で19日、一部の氷結が確認された。天城山麓の冬景色が登山者らを楽しませている。 池は例年、1月中旬から下旬にかけて全面的に凍り、幻想的な光景を見せる。ただ、今年は暖冬の影響で氷結が少なく、年末年始の寒さでようやく一部が凍るようになったという。 19日に訪れた天城自然ガイドクラブの杉本文雄さんは「この時期に氷が張らないのは珍しい。寒い日が続けば再び凍るかも。冬にしか見られない景色を楽しんでほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 援農の“恩返し”
昨年末、沼津市特産「西浦みかん」の収穫を取材した。対応してくれた農家によると、農家も援農ボランティアも高齢化が進んでいる。快く取材に応じてくれた農家に恩返しをしようと考え、休日に2日間、援農ボランティアに参加した。 普段の職場と違い、自然に囲まれた畑での作業は想像以上に楽しかった。鮮やかに色づいたミカンを1個ずつ素早く、丁寧に収穫する作業は、あっという間に時間が過ぎた。大量のミカンを1カ所にまとめる力作業もあり、若い働き手の必要性を痛感した。農業に興味のある東京の大学生が参加した日もあった。 どんなに豊作の年でも、人手がなければ収穫が追いつかない。いつまでも安定してミカンが食べられるよう
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静岡人インタビュー「この人」 美と健康を追求する世界大会に出場する 杉谷美砂さん(沼津市)
医学的根拠に基づき、美と健康を目指すコンテスト「グローバルユニティジャパン2023」で入賞し、2025年にシンガポールで開催予定の世界大会「ミセスアジアパシフィック」の出場権を獲得した。沼津市で保健師として仕事をしながら、美と健康を追求している。53歳。 -応募したきっかけは。 「何かに挑戦しようと思ったのが全ての始まり。自分はどこまで磨いたら、どのくらいきれいになれるのか知りたかった。美と健康に対して本気で真剣に取り組んで、評価を受けてみようと思った」 -何かエピソードは。 「大会直前に現地で衣装が破れてしまったこと。仲間に衣装を着たまま縫い直してもらった。ここに至るまで多くの人の
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菜の花と富士山共演 沼津の休耕田で見頃
沼津市平沼の「浮島ひまわりらんど」で、菜の花が見頃を迎えている。昨年来の暖かさから例年より10日ほど早く見頃となった。 浮島地区環境保全推進会が昨年10月に種をまいた。約3500平方メートルの休耕田に色鮮やかな黄色の花が咲いている。同会によると、2月末まで楽しめる見込み。 9日に訪れた富士市の写真愛好家仁藤博康さんは「色合いがとても落ち着く。富士山も見えてとてもきれい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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清掃登山でマナーも向上 沼津アルプスで96三南会、啓発に貢献「ごみは年々減っている」
静岡県東部の登山愛好家らで構成する「96三南会(クンロクサンナンカイ)」が長年、登山を楽しみながら地元の沼津アルプスを中心に清掃活動に励んでいる。毎年1回の「清掃登山」として定着していて、メンバーは「ごみは年々減っている」と、奉仕活動が登山客のマナー向上などの啓発につながっていると喜ぶ。 同会は2023年で結成25年を迎えた。三島市を拠点に会員約70人が所属し、毎月2、3回、全国の山々を歩いている。 清掃登山は「身近な山や利用させてもらっている自然に恩返しができないか」と08年から開始した。当時は登山道周辺のごみの多さも気になっていたという。 23年12月の清掃登山は沼津市多比から大平
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特産「西浦みかん」収穫大詰め 沼津、援農ボランティア活躍
沼津市の特産「西浦みかん」の収穫が大詰めとなっている。約140人の援農ボランティアが約30軒の生産者の元で収穫の手伝いをして最盛期を乗り越える。 鮮やかに色付いたミカンを収穫する援農ボランティアら=沼津市西浦平沢 同市西浦平沢で「西浦みかん寿太郎」を栽培する池田誠さん(75)の畑では豊作の年となった。21日もボランティアらの協力で約1トンを収穫した。1月中旬まで収穫し、温度と湿度を一定に保った貯蔵庫で熟成させた後、2月から出荷する予定。池田さんは「今年は酸の抜けが早く、とても甘くておいしい。ぜひ食べてほしい」と話した。 伊豆半島の西北に位置する西浦、内浦、静浦地区は穏
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記者コラム「清流」 伊豆市の宝物 虹の郷
伊豆市の「修善寺虹の郷」は、いつ取材に訪れても楽しい。四季に合わせて見どころが変わる飽きない観光施設だ。秋に園内で打ち上げた花火は、ライトアップされた色濃い紅葉と重なって観客を魅了した。家族で訪れた地元住民は「伊豆市の宝物だね」とも話した。 春には約250メートルの藤棚が出現する。高所から見下ろす景色は、色鮮やかな小川のように見える美しい景色だ。日本庭園に敷き詰めたハナショウブも見応えたっぷりだった。広い敷地の中で、いろいろな植物を植栽している。 自然をテーマにした施設として、将来の幅広い可能性を感じる。都市化が進み疲れ果てた現代人の癒やしの空間となっている。もっと多くの県民に知ってもら
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海底で「メリークリスマス」 水深10メートルにツリー設置 沼津・大瀬海水浴場
ダイビングの名所として知られる沼津市の大瀬海水浴場の湾内に、大瀬海浜商業組合による「水中クリスマスツリー」が設置されている。25日まで。 ツリーは塩化ビニールなどを素材にした高さ4メートルほどの大きさ。湾内の水深約10メートル付近の海底に固定した。発光ダイオード(LED)で電飾したイルミネーションも点灯している。
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岩波地区彩る 幻想竹明かり 裾野、住民有志が企画 24日まで 5メートルの大作も
裾野市のJR岩波駅前広場で10日、竹明かりによるイルミネーションの点灯が始まった。クリスマスイブの24日まで、地域を彩る。 地元の活性化へ岩波地区の住民有志で構成する「岩波区未来構想プロジェクト委員会」が企画した。約30本の竹を手作りで加工し、中に発光ダイオード(LED)を施した。富士山をイメージした高さ約5メートルの作品などが多彩に輝く。 田中正延区長は「みんなで協力して完成した。活力のある岩波になってほしい」と願いを込めた。 点灯は午後4~9時。 (東部総局・田中秀樹)
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ライオンの赤ちゃん2頭♡愛らしく 富士サファリパークで公開
裾野市の富士サファリパークでこのほど、ライオンの赤ちゃん2頭の特別展示が始まった。1月末までの予定。 11月2日に誕生した雄1頭と雌1頭を、ふれあい牧場内の室内で一般公開している。頭や背中に黒い斑点模様が残り、お互いにじゃれ合ってかわいらしい姿を見せている。
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潮風と太陽光を浴びて輝く 「本からすみ」作りが最盛期 沼津市
沼津市千本港町の魚卸売業「川善」で、高級食材として知られる「本からすみ」作りが最盛期を迎えている。6日も店舗前で朝から約200枚が日干しされ、潮風と太陽光を浴びて輝く様子が観光客らの注目を集めている。 瀬戸内海などのボラの卵巣を使用。塩漬けして2週間ほど日干しし、水分が抜けると淡い黄色からべっ甲色に変色する。川崎幸一社長によると、今年はボラの漁獲量が少なく例年の半分ほどになっているが、12月の仕入れ状況次第で来年2月まで作る予定という。 川崎社長は「天候に恵まれ、うまみとコクがある仕上がりになっている」と話した。 川善は今年で創業112年。本からすみは、国際品質評価機関「モンドセレクシ
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白い光、幻想的に 沼津・中央公園でイルミネーション
沼津青年会議所のOB有志らでつくる「沼津イルミネーション実行委員会」によるイルミネーションの点灯が3日、沼津市の中央公園で始まった。 園内の木や階段を約2万球の発光ダイオード(LED)灯で電飾した。白色の光が輝き、幻想的な空間が広がっている。山本真太郎委員長は「コロナ禍で暗くなった世の中を明るく照らすために、数年前から始まった企画。多くの人に見てもらい、明るい気持ちになってほしい」と話した。 2024年2月24日まで設置する。点灯時間は日没から午後9時まで。
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スケボー思いっ切り! ストリートスポーツパーク、沼津にオープン
沼津市が管理運営する新施設「ストリートスポーツパーク」(同市杉崎町)が3日、オープンした。初日のイベントには市内外から100人以上が訪れ、フリースローやスケートボードのコンテストなどを楽しんだ。2025年3月末まで試験運用する予定。 3人制バスケットボールのコート2面と、ミニランプやカーブボックスなどを設置したボードエリアに分かれている。「BMX」などの自転車競技者も利用できる。家族で訪れた同市の矢野うららさん(12)は「沼津市内にはスケートボードを練習できる場所が少ないからうれしい」と笑顔を見せた。 開園時間は平日の午前9時~午後9時、土日祝日は午前7時~午後9時。入場無料。 (東部
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ごみ分別の方法 勉強したよ 裾野・深良小児童が体験型授業 キヤノン社員が指導
プリンターやカメラなどの大手製造会社キヤノンは1日、児童に環境への知識や関心を高めてもらう体験型授業を裾野市立深良小で開催した。4年生36人に対し、キヤノン富士裾野リサーチパーク(同市)で開発業務などに携わる社員が講師を務めた。 児童は、同社が製造するプリンターのトナーカートリッジが再利用されるまでの流れを座学で学び、素材の分別方法を考える実験に取り組んだ。さまざまな大きさの鉄やプラスチックの破片が混ざったごみのセットから、どのように仕分けるかを考えた。磁石で鉄だけを取り出したり、水に浸して軽い破片だけを浮かせて回収したりした。 尾藤陽斗君(10)は「リサイクルについて知らなかったことや、地
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紅葉と花火の共演、観光客魅了 伊豆・修善寺虹の郷
紅葉が見ごろとなっている伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」は25日、花火を打ち上げた。ライトアップされた紅葉と花火の共演が、約4千人の来場者を楽しませた。 ライトアップは12月3日までの予定。赤やオレンジ色に染まった葉が、光に照らされて色鮮やかに浮かび上がる。 紅葉は同月中旬まで楽しめる見込み。同月23日にも花火を打ち上げる予定。
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長泉町のビュフェ美術館 50年記念展「偉才の行方」 バイオリンの音色で開幕飾る
長泉町のベルナール・ビュフェ美術館で25日、開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」(同美術館、静岡新聞社・静岡放送主催、スルガ銀行特別協賛)が開幕した。フランス人画家ベルナール・ビュフェによる1940年代から最晩年までの作品77点を展示している。2024年11月24日まで。 初日は三島市出身のバイオリニスト牧野順也さんが、来館者が集まる作品の前で演奏し、開幕を飾った。 来年1月20日には同館の小針由紀隆館長が三島市民生涯学習センターで関連の講演会を開く。没後に再び脚光を浴び始めるなど激変したビュフェの評価と、フランス美術界について解説する。申し込み、問い合わせは同館ホーム
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記者コラム「清流」 あるべき自然界の姿に
秋が深まり季節物の取材が増えると同時に、野生動物の出現も増えた。さわやかな香りが漂うネギ畑や、甘く熟した果物を見て腹をすかすのは人間だけではない。 10月下旬、沼津市と伊豆の国市の境付近にクマのような動物の目撃情報が入り現場に向かった。山に囲まれた道路の脇には木の実が散乱していた。数分ばかり歩くと民家があり、色鮮やかなオレンジ色に染まった柿農園の景色が広がっていた。野生動物にもおいしそうに見えるだろう。 本当にクマが出現したかは定かでないが、山奥の食べ物が尽きれば人里に出てきて当然だ。クマを殺す前に、本来の生息地で何が起きているのか、何をするべきか、どうすれば共存できるかしっかりと考えた
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車椅子バスケ 児童体験 沼津 千本小 障害者に理解深める
沼津市の千本小4~6年生の約30人が22日、車椅子バスケットボールを体験した。新たな競技との出合いや、障害のある人への理解を深めることが狙い。 車椅子バスケットボールチーム「相模フォース」の現役選手熊谷昌飛さんと、沼津市在住の元選手大嶽智也さんが講師を務め、ルールや車椅子の操作方法などを講話した。児童は実際に乗車し、ターンの練習や止まり方を教わりミニゲームにも挑戦した。 児童は質疑応答で、「階段は上れるのか」「倒れた時の起こし方は」などと私生活に関する質問もして、障害者への向き合い方を考えた。講座後には率先して車椅子を階段から下ろすなど思いやりの心を養った。 代表してお礼を述べた6年塩谷美良
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ゴルフ・ティーチングプロ選手権 大木さん(沼津)シニアで初V 夫婦二人三脚「妻に感謝」
沼津市西浦のゴルフティーチングプロ大木昌幸さん(52)が、10月下旬に兵庫県で開催された第25回PGAティーチングプロ選手権大会で初優勝した。50歳以上のシニア選手が、レギュラー大会で優勝するのは大会史上初。「裏方で支えてくれた妻のおかげ」と大木さん。夫婦二人三脚でもぎ取った悲願をかみしめた。 初日を3アンダーで2位タイの好位置につけた。最終日、13番を終えた時点で大木さんら3人が通算4アンダーでトップに並んだ。18番では谷に落としてピンチを迎える場面もあったが、「前回大会の経験からコースを読み切った」と約2メートルのパーパットを決めて首位にしがみついた。プレーオフは4ホール目までもつれ
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特産品「四ツ溝柿」の収穫最盛期 援農ボランティアらと収穫 長泉
長泉町の特産品で、愛鷹山麓が原産といわれる「四ツ溝柿」の収穫が最盛期を迎えている。 下山柿園(同町)では8日、繁忙期の農作業を手伝う援農ボランティアらも加わって収穫作業に励んだ。鮮やかなオレンジ色に染まり、表面がつるつるとしたきれいな柿を次々と切り取った。 同園の下山実さん(43)は「夏の厳しい暑さの影響を受けたが、味はしっかりしている。柿の中で一番おいしいと思う。ぜひ食べてほしい」と話した。収穫は11月末まで続く見込み。 四ツ溝柿は先がとがったハート形で、四方に浅い溝が入っている。柔らかい食感とまろやかな甘みが特徴。高級品として、贈答用にも人気を集めている。
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伊豆、愛好者に人気のキャンプ場 火おこしや楽しみ方学ぶ【しずおかアウトドアファン】
秋も深まり、朝晩はぐっと冷え込むようになってきた。こうした季節にキャンプの主役となるのが暖かなたき火だ。 伊豆市大平の山中にあり、「じか火OK」のテントサイトが人気のキャンプ場「CAMPBEAN(キャンプビーン)」代表の斉藤勇介さん(45)に、火おこしのこつや炎の楽しみ方を聞いた。 たき火の燃え方を確認する斉藤勇介さん=10月下旬、伊豆市の「CAMP BEAN」 まずは準備から。薪はキャンプ場やホームセンターなどに行けば1束数百円程度で購入できる。テントサイト周辺で拾い集めることが可能な場合もある。「針葉樹は火つきがよく、広葉樹は長時間火持ちする。特徴に応じて使い分けて」と斉藤さん。
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愛鷹山麓の特産「沼津ねがた白ねぎ」収穫始まる 品質良好
愛鷹山麓の特産ブランド「沼津ねがた白ねぎ」の収穫がこのほど始まった。沼津市石川の生産者鈴木武士さん(71)の畑では、昨年よりもネギの状態が良く、ピークの冬季に向けて順調な滑り出しとなっている。 6月に種まきをしたネギが高さ80センチほどに成長して鮮やかな緑色が広がり、収穫期を迎えている。鈴木さんは4日も畑に入り、両手で根元をつかんで丁寧に抜き取り、長さを切りそろえた。青い葉の部分が3本になるように形を整えて出荷に向けた準備も進めている。収穫は来年の2~3月ごろまで続く見込み。 茶業と両立しながら栽培する生産者も多く、愛鷹山の南側に通る根方街道付近の農家で盛んに作られている。鈴木さんは「甘
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アサギマダラ乱舞 伊豆・修善寺虹の郷 数年ぶり飛来
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」に旅するチョウとして知られるアサギマダラが飛来し、来園者を楽しませている。 アサギマダラは、園内のイギリス村からカナダ村に向かう遊歩道沿いに新たに植栽したフジバカマの蜜を求めて飛び交っている。施設関係者によると、園内で本格的な飛来を確認できたのは数年ぶりで、多い日で20匹ほどが集まっているという。 秋の自然を楽しみに訪れたという長泉町の渡辺美佐子さん(63)は30日、「ずっと気になっていたチョウを見ることができて感激。模様が不思議なくらい美しい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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静岡人インタビュー「この人」 メダカの高校生ブリーダー 山口奏汰さん(沼津市)
沼津市大諏訪の自宅でメダカ屋「奏メダカ」として飼育販売をする日大三島高2年生。5千匹以上のメダカを飼育し、希少価値が高い模様の改良メダカ作りに取り組んでいる。17歳。 -なぜメダカを。 「小学生の時に親戚からメダカをもらい興味を持ち始めた。メダカショップなどでさまざまな模様の品種を目にして驚いた。自分でも作りたいと思い、高校進学と同時期に本格的にのめり込んだ。どんどん飼育数が増えて一番多い時で約2万匹になり、地域の夏祭りなどで販売してきた。今では自宅の庭と車庫を飼育場として使い、30品種を扱っている」 -飼育や品種作りで大変なことは。 「メダカの稚魚の成育で、エサを食べてくれない時は
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日本最速 スキー場オープン 裾野「イエティ」 25年連続トップ
富士急グループが運営するスノーパーク「イエティ」(裾野市)が20日、今季の営業を開始した。イエティによると、屋外スキー場としては25年連続で国内で最も早いオープンという。 外気温に関係なく造雪できるICS(アイスクラッシュシステム)を9日から稼働し、1日あたり約550トンの雪を造っている。 午前10時ごろから行ったオープンセレモニーには県内外から約500人が来場し、派手なアニメキャラクターやモンスターの衣装を身にまとい、合図とともに輝く人工雪の上を滑った。 侍のコスプレで来場した群馬県の新村翼さん(45)は「初めて来たが、思ってたより滑りやすくて楽しかった。また来たい」と笑顔で話した。
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光るバラ5000本、園内彩る 修善寺虹の郷でイルミネーション開始
伊豆市の修善寺虹の郷で20日、大型イルミネーションイベント「虹の郷サンクスイルミ」が始まった。2024年3月31日まで。 「虹の咲く庭」をテーマに、デザインをリニューアルした。踏むと色が変わり音が鳴る「光る鍵盤」や「ステップライト」など子どもたちも楽しめるアクティブスポットも設置した。 約5000本のバラ飾りとレーザーマッピングが織りなす臨場感にあふれるイルミネーションショーや、光を放ちながら園内をゆったりと走る電飾されたSLも見どころ。
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メダカ新種完成へあと一歩 沼津の高校生ブリーダー、改良重ね幻想的な模様に
30品種約5000匹のメダカを飼育販売する「高校生ブリーダー」の山口奏汰さん(17)=沼津市=が新種作りに挑戦している。淡いオレンジと黒の体色に青色のラメが輝く幻想的な模様の品種の完成にあと一歩だ。 理想の色や形の新種を追い求めて、試行錯誤しながら交配させてきた。山口さんが新種として固定化しようとしている改良メダカは、赤、白、黒色の色合いが美しい「備中三色」と、黒色の点々模様と全身に広がるラメが特徴の「白ブチサファイア」を種親にした組み合わせ。10月上旬の時点で2世代目まで同じ模様をつないできた。あと2、3世代の繁殖を成功させて、新種に命名したいとしている。 高校進学と同時にメダカを本
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「子ども遊び王国」 さまざまな遊び体験ブース 沼津市
沼津市青少年育成団体連絡協議会は8日、遊びの楽しさや大切さを伝えるイベント「子どもの遊び王国in沼津」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市の愛鷹広域公園で開いた。 同協議会に所属する団体の有志らが、コマまわしや、けん玉、わりばしテッポウなどのさまざまな遊びができる体験ブースを設けた。車輪のついた円盤を滑らせて的に近づける「カローリング」は多くの子どもたちから人気を集め、参加者を夢中にさせた。 子どもの健全育成や世代間の交流につなげることが狙い。実行委員長の東隆子さんは「遊びを通し親子のきずなを深め、将来の社会に貢献できるよう共同精神を養ってもらえたら」と話した。
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キラキラ「富士山」 思わずパチリ 御殿場高原時之栖イルミネーション
御殿場市の御殿場高原時之栖で6日、恒例のイルミネーション「ひかりのすみか」が始まった。 施設関係者や装飾を監修した夜景評論家丸々もとおさんらが見守る中、点灯セレモニーが行われ幻想的な世界が広がった。 今年は「富士のチカラ」をテーマに、光の演出を大幅にリニューアル。約550個のランタンをつり下げたり、約280メートルの光のトンネル内で四季折々の富士山を多彩な光で表現したりしている。 来年3月10日まで。 (東部総局・田中秀樹)
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セイウチがハロウィーン仮装 とんがり帽子で食事タイム 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスは31日まで、ハロウィーンをテーマにしたイベントを開いている。 不気味な幽霊を連想させるゴンズイの幼魚の集団が入った特別水槽を展示し、同館のオリジナルキャラクター「うちっちー」などのお面を作るコーナーを設置した。雌のセイウチ「スノー」は、お食事タイムにとんがった帽子をかぶりかわいらしい姿を見せている。 副支配人の田代周弘さんは「イベントを通じて、秋の水族館を楽しんでほしい」と話した。
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極わせミカン「由良」出荷開始 濃厚な味わい、例年より糖度高く
JAふじ伊豆は2日、濃厚な味わいが人気の極わせミカン「由良」の出荷を始めた。 地元生産者らが早朝から、沼津市の同JA西浦柑橘(かんきつ)共同選果場に持ち込んだ。糖度や酸味を測定し、手作業で傷の有無を確かめた。 由良は和歌山県が原産。西浦柑橘出荷部会の真野高志部会長によると、今年は夏に晴天が続き小雨だったことから、例年より糖度が高いという。出荷は10月末まで続き、計約500トンを見込んでいる。
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裾野市政カレンダーの写真審査会 富士山引き立つ作品など101点
2024年の裾野市政カレンダーに掲載する写真審査会が22日、市役所で開かれた。 市内外の写真愛好家ら39人から、21年1月1日以降に市内で撮影した計101点の応募があった。会場には季節の花々や星空、花火をアクセントに富士山を引き立てた作品などが並んだ。村田悠市長や広報特派員らが審査員を務め、表紙と各月に最適な写真を選んだ。 村田市長は「裾野市から見える富士山が一番。どれも迫力のある写真で素晴らしい」と総評した。 表紙写真は、田島信雄さん(裾野市)の赤く染まった雲を背景に富士山のシルエットが際立つ「赤雲4態」に決まった。
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「するがの極」生育順調 静岡県東部ブランド米 JAふじ伊豆が調査
JAふじ伊豆は12日、静岡県東部のブランド米「するがの極(きわみ)」の収穫に向けた今シーズン最後の生育調査を沼津、裾野両市の水田で実施した。育ちは順調で、10月中旬から販売予定。 5月下旬に田植えをした場所をJA職員らが巡回し、病害虫の発生状況や穂の長さや数などを調べた。サンプルに採取したもみの色合いを丁寧に確認し、最適な収穫期も予測。営農アドバイザーの中村善昭さんは「厳しい暑さの影響が心配されたが、生産者が水の管理を徹底してくれた。おおむね順調で良い米ができそうだ」と期待を込めた。 するがの極はJAふじ伊豆なんすん地区本部で栽培される「きぬむすめ」のうち独自の基準を満たした一等米。中村
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秋の味覚クリ 収穫が本格化 裾野市
秋の味覚クリの収穫が、裾野市深良の山口農園で本格化している。 同園では約5千平方メートルの敷地に270本ほどのクリの木を栽培している。国見や紫峰、利平などの種類を扱い、一日で20~30キロのクリを収穫する。園主の勝又俊博さん(75)によると、今年は夏の暑さと雨の少なさの影響で熟すのが遅く、収穫は10月中旬まで続く見込み。9月中旬ごろからは、同市などの福祉事業所の働き手とも協力して盛期を乗り切る。 勝又さんは「渋皮煮やくりご飯がおすすめ。甘くてホクホクした食感を楽しんでほしい」と話した。同市のファーマーズマーケットなどで販売している。
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9万株の花々と富士山の共演 山梨・富士河口湖で「虹の花まつり」
富士急グループによるフラワーイベント「2023虹の花まつり」が1日、山梨県富士河口湖町の富士本栖湖リゾートで始まった。花畑と富士山の共演が来園者を楽しませている。10月15日までの予定。 約4千平方メートルの敷地に、色鮮やかな花を咲かす「ジニア プロフュージョン」や、大輪の「ルドベキア」など15品種、約9万株を植えている。 絵本「ピーターラビット」の世界観を再現した英国式庭園でも約300種類の草木や花々を植栽し、穏やかな空間を演出している。 総支配人の中村州宏さん(47)は「見ごろのピークは9月後半の見込み。景色や、花一つ一つをいろんな角度から楽しんでほしい」と話した。
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ワイン用のブドウ、収穫本格化 中伊豆ワイナリー 手作業で厳選
伊豆市の観光施設「中伊豆ワイナリーシャトーT・S」で、障害のある事業所施設の働き手や地元住民の協力のもと、ワイン用のブドウの収穫が本格化している。丁寧な手作業で厳選して、良質なワイン製造を心がけている。 施設は約8万平方メートルの広大な畑でさまざまな品種を栽培。今年は春先の暖かさの影響で、収穫期が例年よりも少し早まり、8月中旬から始まった。 25日は未明から畑に入った。ブドウの香りや成分は夜中に濃くなるとされる。午前2時~午後3時ごろにかけて12~14人で作業に取り組み、シャルドネや信濃リースリングなど計3トン以上を収穫した。状態の良いブドウを選び、傷んでいる実を一粒ずつ取り除くなどし
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「パンパスグラス」風に揺れ秋の気配 伊東の松川湖畔
伊東市の松川湖の湖畔でパンパスグラスが花穂を付け始めた。連日、厳しい暑さが続くものの、夏から秋へと季節の移り変わりを告げている。 パンパスグラスはイネ科の多年草。松川湖の西側斜面に植栽されている。草丈は2メートル前後で、40~80センチほどのフワフワとした花穂が風になびき、涼しげな光景を見せている。
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自由な画法で個性豊かに 絵画愛好家ら、清水町で作品展
静岡県東部の絵画愛好家らでつくるグループ「レオの会」による作品展が27日まで、清水町交流センターで開催されている。 会員42人が1人1点ずつ出品した。墨やオイルパステル、水彩などさまざま画法を用いてテーマを決めずに自由に描いた。船を表現した抽象画や、透き通るようなきれいな色合いの風景画などが目を引く。 フランス旅行の思い出を題材にした裾野市の植松清子さん(75)は「異国の雰囲気を出してみた。出品者それぞれが1枚の絵に個性を出している。非日常を楽しんでほしい」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 旧制静岡高創立100周年記念誌の編集委員会担当責任者を務めた 水口好美さん(裾野市)
旧制静岡高創立100周年を祝って、静岡大学岳陵会(文理・人文・人文社会科学部同窓会)と理学部同窓会が発刊した記念誌「知をつなぎ、新たな100年へ」の編集委員会担当責任者を務めた。静岡大文理学部を卒業後、県内の高校で数学の教員になり、韮山高や沼津東高の教頭などを歴任。2021年3月まで非常勤講師を務め、長年にわたって教育現場で活躍してきた。79歳。 -なぜ責任者になったのか。 「旧静岡高時代の寮を自分も使っていたり、当時の教官から指導を受けたりした経験があった。県立中央図書館調査課長を務めていた時に学んだ昔の資料を探す手だてを生かせるとも思った。データベースで他の図書館の本を検索できる時代
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ぼくたちのまち沼津どう変わる? 鉄道高架の工事現場、親子で見学
沼津市は23日、鉄道高架事業など沼津駅周辺のまちづくり現場を見学するバスツアーを開催した。 市内の親子連れなど約40人が参加。片浜地区から西沢田地区を結ぶ都市計画道路の工事現場や、JR貨物沼津駅などを巡った。工事の進み具合について説明を受けたり、ディーゼルエンジンで内部を冷やして冷凍食品などを運ぶクールコンテナに入ったりして理解を深めた。 家族3人で訪れた同市の第三小6年の佐野有俐くん(12)は「いろんな車両を見られて良かった。道路や鉄道の整備を進めて沼津市が都会になっていってほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 真夏の屋外大会に疑問
年々夏の暑さが厳しくなっているのは明らかだ。誰もが感じているはずなのに、学生スポーツの開催時期が変更されないことに疑問を感じる。 夏の高校野球や、インターハイは1年で最も気温が高い時期に行われている。酷暑の中、熱中症のリスクを背負っているのは選手だけではない。一日中ずっと競技を見ている大会スタッフ、審判、保護者など多くいる。大会運営の決定権を持つ者は肌身で酷暑を感じたことがあるのか。「熱中症対策を」と口で言うのは簡単だ。 日本の伝統かもしれないが、このご時世、あえて夏に開催する必要はない。今は一昔前の夏とは違っている。現在の春の大会をなくし、中学や高校の最後の大会を梅雨入り前から行い、夏
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ギネス認定!けん玉「飛行機」1分間に57回 沼津の大川さん
沼津市立金岡中3年の大川大和さん(14)が、7月末に広島県で開催されたウッドワンけん玉ワールドカップの企画「1分間でけん玉の飛行機を決めた最多回数」で57回を記録し、3度目のギネス世界記録に認定された。 大会には子どもから大人までのけん玉の達人が参戦。技の一つ「飛行機」は、玉を持って前方に振り出し、けん先を玉の穴に完全に入れて1回とカウント。大川さんは予選を3位で通過し、公式記録挑戦で本領を発揮して記録達成を果たした。「とにかくミスをしない、けん先をしっかり入れることに集中した。素直にうれしい」と振り返った。過去には4歳で初段、6歳で5段を取得し、いずれも当時最年少でギネス世界記録に認定さ
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涼求め泡パーティー 伊豆・修善寺虹の郷 水鉄砲対決も満喫
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で、泡や水遊びができる恒例の夏季イベント「ウォーターパーク」が20日まで開催されている。連日厳しい暑さが続く中、涼を求める多くの親子連れでにぎわっている。 施設内の「カナダ村」に高さ5メートルほどのスライダーや、一辺約10メートルのビニールプールなどを設置。15日まで連日昼過ぎになると、ポンプから噴き出る泡を全身に浴びる「泡パーティー」と、悪役のスタッフとの水鉄砲対決も実施している。 家族5人で訪れ、泡まみれになって楽しんだ伊豆の国市の渡辺羽依さん(10)は「泡がたくさん出てきて気持ちよかった。夏の思い出になった」と話した。一部は雨天中止。問い合わせは修善
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材料三つ混ぜたら… スライムできた!! 高校生ら先生に寺子屋 沼津・門池
沼津市の門池コミュニティ推進委員会は8日、地域の子どもたちを対象とした「夏休み門池ワクワク寺子屋」を同市の門池地区センターで開催した。夏休み期間中に実施した4日間のプログラムの最終日で、23人が地域の高校生らと交流を深めた。 高校生と地域住民がボランティアを務め、児童の夏休みの宿題を解説したり、沼津東高科学部化学班による人工イクラ作りなどの体験型化学実験をしたりした。児童が熱心に取り組んだのはスライム作り。生徒から材料となる洗濯のりと水、ホウ砂の適正分量を教えてもらいながら箸で混ぜて形を作り、好きな色の食用色素で色を付けた。 門池小4年の宮村悠輝君(9)は「説明も分かりやすく、勉強した後
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水陸でレース白熱 トライアスロンに498人参加 沼津・千本浜
第36回沼津千本浜トライアスロン大会と第19回チームケンズカップトライアスロン駅伝大会(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、沼津市の千本浜公園周辺で開かれた。 県内外の男女498人が参加した。競技内容は水泳750メートル、自転車ロードレース22キロ、長距離走6キロ。1人で3種をこなす個人の部、1人3種目を3人で繰り返す駅伝の部、1人1種目を3人でつなぐリレーの部に分かれて行われた。選手は駿河湾を泳いで浜辺を駆け上がり、自転車で防波堤を疾走し、松林を走った。仲間の声援を受けながら自己記録やチーム目標を目指して熱戦を繰り広げた。 大会で初めて、駅伝の部第1区と個人の部が「JTU
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新幹線「ドクターイエロー」 ヒマワリとの共演 フレームいっぱいに黄色の景色
新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」が1日午前11時15分ごろ、ヒマワリが見頃となっている沼津市平沼の「浮島ひまわりらんど」付近を通過した。多くの写真愛好家らが訪れ、フレームいっぱいに広がる鮮やかな黄色の景色にシャッターを押した。 毎年撮影に来るという地元のカメラマン鈴木順一さんは「今日がヒマワリがきれいに咲いてるタイミングで共演する数少ないチャンスだった。撮影できて良かった」と話した。
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「流しアジ」にペンギン夢中 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークは8月27日まで、ペンギンに餌のアジを流しそうめんのように与えるイベント「ペンギンの流しアジ」を開いている。 夏の恒例行事で、今年は過去最多となる29羽のケープペンギンが参加している。半円のパイプ上部から流れてくるアジを器用にくわえる愛らしい様子が、来園者を楽しませている。 海獣類担当の吉田唯斗さん(22)は「アジを丸のみする姿を間近で見て楽しんでほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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イルカの水しぶきで涼 沼津・三津シーパラダイスでイベント
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで夏限定の特別イベントが開かれ、多くの家族連れでにぎわっている。 イルカが放つ爽快な水しぶきで涼を感じる「ドルフィンざぶーん」が人気を集めている。ショースタジアムのガラス越しに並んだ子どもたちに向かって、バンドウイルカやカマイルカが、あごに乗せたサーフボードや尾びれを使って豪快に海水をかける。 夏休みの家族旅行で訪れた東京都の唐沢杏梨さん(9)は「近くでイルカを見ながら海水を浴びられてとても楽しかった。夏休みの絵日記にしたい」と話した。 初心者でも安全に釣りを楽しめる「うきうきフィッシング」も盛況。駿河湾に面した園内の桟橋からさおを出し、浮き釣り
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夏野菜を収穫・販売 沼津 児童が農業体験
JAふじ伊豆なんすん地区本部は22日、子どもたちに農業体験を通じて食の大切さを知ってもらう「あぐりスクール」を沼津市大平の畑で開催した。 小学3~6年生約60人が参加した。トマトやピーマン、トウモロコシなどを収穫。保護者らに購入してもらう販売体験もした。 児童は5月に苗を定植し、芽かきや草刈り、鳥よけビニールの設置などをして農作業を学んできた。 畑仕事が大好きな大平小6年の金井美桜さん(11)は「ハクビシンや害虫対策は大変。おいしい野菜を提供してくれる農家さんはすごい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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夏彩るヒマワリ一面 沼津・浮島ひまわりらんど 23日、農産物販売も
沼津市平沼の「浮島ひまわりらんど」でヒマワリが見頃を迎えている。浮島地区センター近くにある約3500平方メートルの休耕田一面に黄色い花が広がっている。 8月中旬ごろまで、敷地の南側から北側へと順に咲いていく。高さ150センチほどに咲くハイブリッドサンフラワーや、赤黒い花びらが特徴のクラレットなどを植えている。 23日には浮島地区コミュニティ推進委員会などが同所で「浮島ひまわり祭り」を開く。地元の農産物の販売や、音楽ライブを行う。
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長年育てたソテツ、やっと開花 30年目のびっくり 裾野
およそ10年に一度しか花をつけないとされる常緑裸子植物「ソテツ」が裾野市深良の文明寺で開花した。 約30年前に市民から譲り受けたソテツの雄株1本を庭に植え、寺族(じぞく)の水口加代子さんらが手入れしてきた。ソテツは分岐しながら育ち、全長20センチほどの松ぼっくりのような形の花を二つ咲かせた。 水口さんは「びっくりしている。多くの人にソテツを見てもらい、慶事を呼び寄せるきっかけになってほしい」と話した。 (東部総局・田中秀樹)
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夏咲き誇る 伊豆・修善寺虹の郷 ヒマワリ見頃
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でヒマワリが見頃を迎えている。夏の彩りが来園者を楽しませている。 西洋式庭園「フェアリーガーデン」の一角で約3千株を植栽している。赤黒いクラレットや、外側と内側で色が異なるマロンなどが咲き誇っている。7月下旬まで楽しめる見込み。 広報担当の野田一成さんは「今年のヒマワリは、一株から10輪ほどの花が分岐して咲くタイプ。一本立ちよりも長い期間楽しめる」と話した。
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ラブライブ「ヨハネ」誕生日 ファンがお祝い 声優小林さんサプライズ登場
沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の新作シリーズ「幻日のヨハネ」の主人公ヨハネが13日、誕生日を迎え、恒例の誕生祭(沼津あげつち商店街主催)が同市のリバーサイドホテルで開かれた。 応募した800人のファンの中から、当選した約360人が訪れた。ヨハネ役の声優小林愛香さんがサプライズで登場し、ファンとハッピーバースデーコールで誕生日を祝った。沼津市制100周年のお祝いなどファンから寄せられた頼重秀一市長へのメッセージの読み上げや、小林さんを中心にしたトークショーなども行われた。 小林さんは「『幻日のヨハネ』はヨハネと彼女を取り巻く沼津の人の暖かさであふれている作品。いろんな人
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沼津「らららサンビーチ」 砂“一新” 夏は目の前
養浜のために新たに砂約1400トンを投入した沼津市西浦平沢の海水浴場「らららサンビーチ」が15日、リニューアルオープンする。 ビーチは2003年に人工の浜辺に整備され、多くの市民らが利用。砂が流されて浜がやせてきたことを受け、市が約10年ぶりに投入した。 施設長の清水周一さん(53)は「新しい砂が盛られてきれいになったビーチで正しくアウトドアを楽しんでほしい」と話した。 ライフガードを配置した上での運営は8月27日まで。 (東部総局・田中秀樹)
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「野菜の王様」モロヘイヤの収穫シーズン到来 裾野
夏野菜の一つ「モロヘイヤ」の収穫が、生産が盛んな裾野市内で本格化している。深良の渡辺和彦さん(71)と博美さん(69)夫妻の畑にも青々とした葉が広がり、5日も朝から作業に取り組んだ。葉が着いた茎を20センチほどの長さに切りそろえ、出荷用に束ねた。 モロヘイヤはカロテンやビタミン、カルシウムなどの栄養素が豊富で「野菜の王様」とも呼ばれている。 渡辺さん夫妻は「塩ゆでしたモロヘイヤをしょうゆや塩昆布で味付けし、おひたしにして食べるのがおすすめ。のどごしが良くて栄養価が高いのでぜひ食べてほしい」と話した。JAふじ伊豆なんすん地区のファーマーズマーケットなどで販売している。
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安全祈願 コロナ前の海水浴場へ 沼津
沼津市の大瀬神社で3日、海水浴シーズン中の無事故を願う「海上安全祈願修ばつ式」が行われ、地元にシーズン到来を告げた。 今年は利用者間の距離を保つ区画の設置などコロナ対策を取りやめ、4年ぶりに通常運営とする予定。大瀬海浜商業組合の高野貴好組合長は「沼津の海水浴場は水質が良好できれいな富士山が見られることで有名。たくさんのお客さまが来てくれることを願う」とあいさつした。 式には、頼重秀一市長や市内の各海水浴場の関係者ら約25人が参加した。
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「幻日のヨハネ」タクシーに 伊豆箱根交通が運行 沼津舞台アニメ放送記念
伊豆箱根交通は1日から、沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」から派生した作品「幻日のヨハネ―SUNSHINE in the MIRROR―」の放送開始を記念してラッピングタクシーを運行する。 同作品に登場するキャラクター「ヨハネ」や「ライラプス」「ルビィ」などを、4~5人乗りのトヨタ自動車「シエンタ」10台にデザインした。沼津、三島、長岡営業所で順次運行する。 ラッピングタクシー指定乗車は貸し切りで2時間税込み1万3千円。流し乗車も可。問い合わせは沼津営業所<電055(924)6300>へ。
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記者コラム「清流」 都市開発と自然保護
都市開発と環境保護の両立は難しい。個人でできる事は小さいが、企業や組織で環境について考える機会があれば未来も変わってくるかもしれない。 夏が近づき、沼津市のクワガタの採集スポットに行くと、多数の木が伐採され、地面がコンクリートで固められていた。毎年大型のヒラタクワガタが採れる場所なだけにとても悲しかった。プリンターなどの研究開発をしているキヤノンの裾野事業所は、敷地内の広大な森林で社員と専門家が野鳥調査をしている。結果を共有したり巣箱を設置したりして社員が地域の自然環境に親しみを持てるようにする企画だ。取材した社員は自然の大切さを実感していた。感銘を受けた。 もっと多くの企業が自然保護に
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巨大短冊に願い込め 沼津・仲見世商店街で七夕まつり開幕 7月7日まで
沼津市の仲見世商店街で23日、仲見世七夕まつり(沼津仲見世商店街振興組合主催)が開幕した。新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりの通常開催。通りは華やかな装飾で彩られ、買い物客を楽しませている。7月7日まで。 長さ約250メートルのアーケード内に、各店舗の七夕飾りや、地元の園児らの願いが込められたササ飾りなどを取り付けた。沼津西高の生徒が揮毫(きごう)した約50メートルの巨大短冊に来街者が願い事を追記できるコーナーなども設置した。祖父母から孫に向けた、学校生活を応援するメッセージなどが記された。 同組合の鈴木浩司販促委員長は「コロナ前のにぎわいを取り戻したい。飾りを見上げながら商店街を歩い
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沼津の4人 拳に誓う優勝 エアボクシング 6月25日都内で大会
25日に東京都大田区で開催される「エアボクシング第21回大会」に向けて、沼津市我入道の沼津石川ボクシングジム(石川昌司会長)に通う男女4人が猛練習を重ねている。優勝経験のある戸坂真希さん(38)や高田裕士さん(63)らが必勝を期して汗を流している。 エアボクシングは、リング中央に置かれた円を中心に、相手と対面しながら接触しないようにシャドーボクシングをする競技。互いの動きを読み合いながら攻防技術やスピード、スタミナなどのトータルパフォーマンス力を競う。 大会関係者によると、相手を傷つけない格闘技でボクシングの基礎を体感できるため、幅広い年齢層から人気があるという。 4人は、週3、4日ほ
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静岡人インタビュー「この人」 イルカの水中ショーでデビューした 鈴木真生さん(沼津市)
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスでイルカとアシカのショーを担当する。昨年8月から訓練を重ね、今年4月にイルカの水中ショーデビューを果たした。群馬県高崎市出身。21歳。 ―なぜこの仕事に。 「子どもの頃によく両親と動物園や水族館に行っていた。いつも動物ショーばかりを見ていた。ショーのトレーナーを見て『かっこいいな』と思い、物心が付いたときには既に将来の夢となっていた」 ―デビューを果たした時の感想は。 「とても緊張した。大きなジャンプも体勢を崩さずにできたが、細かいところでいろいろな課題が出たため自己評価は60点だった。群馬から両親も見にきていて、終了後に涙を流しながら『すごい
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野鳥調査通じ自然実感 森林で社員活動 裾野・キヤノン研究開発拠点
プリンターなどの研究開発を手がけるキヤノン富士裾野リサーチパーク(裾野市)は社員を対象に、鳥をテーマに生命の循環や地域の自然の大切さを学ぶ社内活動「バードブランチプロジェクト」を行っている。日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄さんの協力を得て月1回、事業所の敷地約28万平方メートルの広大な森林で継続的に野鳥調査を実施。社員らは活動を通じ、豊富な地域資源のありがたみを実感している。 事業所は富士山麓の標高300メートル以上に位置する。取り組みは2016年に始まり、滝さんは21年1月から調査を続けている。前回調査までにノスリやミヤマホオジロ、ウソなど42種類の鳥が確認。社員は調査結果をもとに、早朝
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「エリザベスメロン」収穫最盛期 甘さすっきり 沼津・中沢田
沼津市中沢田の農家佐藤佑一さん(38)の畑で、地元特産の「エリザベスメロン」の収穫が最盛期を迎えている。すっきりとした甘さが人気で、市内で生産はほぼ同地区に限られ、ごく少量。希少価値の高さも売りで、地元スーパーを中心に消費されている。 エリザベスメロンは鮮やかな黄色で、網目模様のネットが無く、表面がつるつるしているのが特徴。佐藤さんは、高さ約50センチのビニールで全体を覆うトンネル栽培をしている。1株から3本のつるが伸び、1本に2、3個の実を付ける。14日も朝から1個ずつ丁寧に切り取り、約700個を収穫した。7月中旬まで続くという。 5代目農家の佐藤さんは「梅雨の時期に採れる季節の果物。
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空手全国大会へ意気込み 沼津市役所で小中生が形披露
沼津市本田町の空手道場養正館に所属する小中学生11人が、空手の全国大会への出場を決め、このうち8人がこのほど、同市役所を表敬訪問した。予選大会の結果を報告し、全国大会への意気込みを語った。 小学生7人は8月に開かれる全日本少年少女空手道選手権大会、中学生4人は同月の全国中学生空手道選手権大会に出場する。児童生徒の代表4人は、頼重秀一市長らの前で形を披露した。頼重市長は「指先や足先までビシッと決まっていて完成度が高い。かなりの練習を積み重ねているのがよく分かる」と話し、活躍を期待した。 中学最後の全国大会で優勝を目指す市立金岡中3年の松本颯哉さんは「頼重市長の言葉も力になった。出場できなか
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ホタルの放つ光幻想的 観賞会に親子連れら500人 沼津
沼津ホタル保護研究会(稲葉徹会長)は10日、沼津市の愛鷹広域公園でゲンジボタルの観賞会を開いた。 会場は園内西側の湿地帯「せせらぎの径」付近。来場者の足元を照らす赤色灯を設置し、ホタルの生態について説明するパンフレットを配布した。稲葉会長によると、2日の大雨の影響でホタルが流され、確認できた個体数は例年より少ないという。親子連れら約500人が、黄緑色の光が飛び交う光景を楽しんだ。 神奈川県から参加した松尾明紀さん(32)は「自然とホタルの光のコラボがきれいだった」と話した。
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アジサイ2300株 多彩に色づく 沼津御用邸記念公園
沼津市の沼津御用邸記念公園でアジサイが見頃を迎えている。紫や白、青など、色鮮やかな花が来園者を楽しませている。 約15万平方メートルの敷地に、ガクアジサイやセイヨウアジサイ、ヤマアジサイなど計約2300株が植えられている。同園によると6月下旬まで楽しめる見込み。 6月中の金、土、日曜には「紫陽花(あじさい)茶屋」を開いている。アジサイの様な色をしたハーブティー風味のシロップをかけた「水神餅」を楽しめる。
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墨で描いた龍力強く 沼津・照江寺 天井絵「雲龍図」設置
沼津市江浦の照江寺(橋本宗一住職)は4日、同市中沢田に生まれ同寺を建立した凉室薫公座元[りょうしつくんこうぞげん]禅師の没後350年にちなんだ事業として、龍が描かれた天井絵「雲龍図」を設置した。 設置作業に取り組んだのは、檀家(だんか)役員や大工ら約10人。正方形で一辺が約3・2メートル、重さ約95キロの雲龍図を本堂東側の壁に貼り付けた。龍が雲間から立体的に沸き上がってくる作品が飾られ、力強さがにじみ出る空間になった。橋本住職は「いずれは建物の改修工事などをし天井の強度と高さを上げて、本堂を見上げた時に龍が見えるようにしたい」と話した。 制作したのは市内の男性(44)。本堂に約1カ月通い
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ハナショウブ3500鉢 見頃間近 伊豆・虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でハナショウブがまもなく見頃を迎える。白や紫、黄色といった色鮮やかな花が来園者を楽しませている。 施設の日本庭園で、一鉢に4株ほど植えられたハナショウブの鉢が約3500個用意され、2万平方メートルほどにわたり敷き詰められている。1日時点で五、六分咲きとなり、今週末に見頃を迎える見込み。 同施設の杉崎正博さんは「咲き具合がとても良い。6月中旬まで楽しめそう。都会では見られないような和と花の風景を楽しんでほしい」と話した。
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ホタル幻想的 遊歩道に舞う 沼津・愛鷹広域公園
沼津市の愛鷹広域公園でホタルが舞っている。幻想的な光景が訪れた人を楽しませている。 園内西側の湿地帯に沿った遊歩道「せせらぎの径」付近で、午後7時ごろから黄緑色の光を放ちながら飛び交っている。 沼津ホタル保護研究会は10、11日の午後6~9時に同所でホタル鑑賞会を開く予定。小雨決行。 問い合わせは同会<電090(1472)7536>へ。
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白や紫色鮮やか アジサイ見頃 沼津・照江寺
沼津市江浦の照江寺でアジサイが見頃を迎えている。高台から見下ろす江浦湾の景色と、色鮮やかな花の共演が訪れた人を楽しませている。 同寺では、約50年前から橋本宗一住職らがガクアジサイやカシワバアジサイ、セイヨウアジサイなどを植栽し、今では400株以上にまで増えた。今年は例年よりも一週間ほど早い開花となった。本堂へと続く石段沿いや、標高約25メートルの展望台付近で白や紫色の花が咲き誇っている。橋本住職によると、順繰りに咲くのが特徴で、6月中旬まで見頃が続くという。 26日に訪れた望月郁子さんは「海を背景にいろんなアジサイを楽しめるとてもすてきな場所。こんな美しい光景に出合えるとは思わなかった
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フワフワ♡三つ子チーター公開 富士サファリパーク
裾野市の富士サファリパークで18日、昨年8月に誕生したチーターの三つ子の一般公開が始まった。 三つ子は順調に成長し、体長約80センチ、体重12~13キロほど。成獣にはない銀色のフワフワとした毛が頭から背中にかけて生えている。3頭は寄り添いながら寝転がったり、走り回ったりして愛らしい姿を見せている。 広報担当者は「親子で一緒に飼育する期間は短いので、親離れする前にぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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タカアシガニ 地元生徒らと放流 生態解明と資源保護 沼津・戸田沖
沼津市商工会戸田支所は18日、生態解明と資源保護を目的にタカアシガニ約70匹を放流した。沼津市立戸田小中一貫校の5、6、7年生22人も地域学習プログラムの一環として参加し、地元の名産について知識を深めた。 児童らは、地元漁業関係者の指導を受けて準備作業から放流まで取り組んだ。全長30~100センチのカニの脚に日時や放流した場所が分かるようにタグを取り付け、計量や雄雌の判別を記録した。戸田港から船を出し、沖合約1キロ、水深150~200メートルほどの海域で、「大きくなってね」「元気な子どもを産んでね」などと言いながら脚が切れないようにゆっくりと放った。 駿河湾のタカアシガニの漁獲量は年々減
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記者コラム「清流」 ダイヤの絶景を撮って
4月27日、富士山の山頂付近から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」を撮影するため田貫湖を訪れた。雲一つない快晴の中、太陽光が少しずつこぼれる幻想的な光景に心を奪われた。 午前4時ごろ駐車場に着くと、既に多くのカメラマンであふれかえっていた。湖畔からの撮影の醍醐味(だいごみ)は水面にも太陽が映る「ダブルダイヤ」。湖の西側にはたくさんのカメラマンが三脚を立て、それぞれの渾身(こんしん)の1枚を狙っていた。山肌から太陽光の筋が見え始めてから、完全に昇り切るまでのほんのわずかな時間を楽しんだ。 毎日のように仰ぎ見ている富士山。見る時間や角度を変えて観察すればまだまだ感動的なシーンに出合えそうだ。富士
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コブハクチョウ2羽飛来 沼津の門池 寄り添うように
額にある黒いこぶが特徴のコブハクチョウ2羽が5月上旬、沼津市の門池に飛来した。15日は寄り添うように池に浮かび、訪れた人に近づく人なつっこさも見られた。1羽の頭部付近には幼鳥にある灰色の毛が残っている。 コブハクチョウは外来種で主にヨーロッパや中央アジアに生息。1950年ごろ日本に持ち込まれて国内でも繁殖している。雑食性で主にマコモなどの植物を食べる。日本平動物園によると、稲などの食害が問題となっている所もあり、生態系を乱す恐れもあるという。
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児童が夏野菜の苗植え 沼津で農業体験
JAふじ伊豆なんすん地区本部は13日、小学生に農業体験を通じて食の大切さを知ってもらう「あぐりスクール」を沼津市大平の畑で開催した。 3~6年生63人が参加した。4組に分かれ、泥だらけになりながら畑を耕して畝を作り、トマトやピーマンなど5種類の夏野菜の苗を植え終えた。7月に収穫する。 初めてくわを使ったという同市立門池小4年の宮村悠輝(はるき)君(9)は黙々と作業に取り組んだ。「学校ではできない貴重な経験ができた。トウモロコシの収穫が楽しみ」と充実した表情を見せた。 スクールは来年1月までの全8回。田植えや稲刈り、イチゴ狩り体験などを行う予定。
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平和願う地上絵、富士の麓に完成 巨大フレスコ画 世界的芸術家「手をつなぎ連帯して」【動画あり】
世界中の大地にフレスコ画を描くフランス人のランドスケープアーティストSAYPE(セイープ)さん(34)が富士市永田町の中央公園で制作を手がけていた巨大作品が10日、完成した。19日に広島で開幕する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前に、「手をつなぎ連帯し平和を実現したい」と訴えた。 作品テーマは、パリやドイツのベルリンなどでも制作してきたシリーズ「壁を乗り越えて」。4日から作業に取りかかり、人と人が手を取り合う様子をモチーフに、白黒で縦約25メートル、横約120メートルの大きさに仕上げた。 永遠の象徴と捉えた富士山を起点に構図を考え、片方の腕には新しさや若者を意味するタトゥーを入れ
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富士で制作中のフレスコ画 10日完成へ 9日予定も雨で作業延長
富士市永田町の中央公園で、大地に巨大なフレスコ画を描くランドスケープアーティストのSAYPE(セイープ)さんによる作品制作は、10日に完成する見通しとなった。 4日に始まった作業は、当初9日の完成予定としていたが、雨天が続いたため遅れた。
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「虹の郷」に満開の紫 修善寺、ムギナデシコ見頃
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でムギナデシコが見頃を迎えている。 ムギナデシコはナデシコ科の一年草。施設内のイギリス村からカナダ村に向かう遊歩道に沿って約15メートルにわたって植栽されている。昨年秋に種をまき、高さ1~1.5メートルほどに成長した。色鮮やかな紫色の花が咲き誇り、風にそよぐ様子が来園者を楽しませている。 園芸担当の清水ちとせさんは「雨が続くと色あせてしまう。今月中旬まで楽しめそう」と話した。
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「絶景ブランコ」楽しい 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で、天城連山などを望む「絶景ブランコ」が人気を集めている。 絶景ブランコは4月末に同園の標高約250メートルの丘に設置した。大型連休中は多くの来場者でにぎわい、晴天に恵まれた5日もブランコをこぎながら伊豆半島の景観を楽しむ親子連れらの姿が見られた。 親子6人で訪れた御殿場市の佐藤ひなたさん(7)は「自然の景色がとてもきれいだった。また乗りたい」と話した。
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平和の地上絵、富士で制作中 世界的芸術家がフレスコ画 9日お披露目へ
大地に巨大なフレスコ画を描くランドスケープアーティストとして、世界を舞台に活躍するフランス出身のSAYPE(セイープ)さん(34)が4日、富士市永田町の中央公園で作品制作を始めた。平和を願い、紛争や衝突を対話で解決することを目指す団体「UNITED VOICES PROJECT(ユナイテッド・ボイセズ・プロジェクト)」が主催した。 セイープさんは同団体と協力し、19日から広島で開催される先進7カ国首脳会議に合わせ、4月末から「日本ツアー」に挑戦している。沖縄と長崎で作品を制作した後、日本を象徴する富士山が見え、核兵器廃絶平和都市宣言を行っている富士市を3カ所目の作品制作の場に選んだ。 作
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イモリすくってじっくり観察 沼津・マリンパークでGWイベント
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで7日まで、大型連休限定イベント「イモリすくい」が開かれている。 大きな水槽には、約100匹の日本固有種の「アカハライモリ」。参加者は金魚すくいのようにすくい上げて観察したり、生態の説明を受けたりして知識を深めた。アカハライモリは川や池、田んぼなどの水辺に生息するが、都市開発などで減少している。 両生類担当の辻萌子さん(23)は「なかなか経験できないイベント。イモリについて学びながら楽しんでほしい」と話した。
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「ぐりんぱ恐竜パーク」 遊んで学んで楽しもう 裾野
裾野市須山の遊園地「ぐりんぱ」は21日まで、親子で恐竜の知識を深めながら楽しめるイベント「ぐりんぱ恐竜パーク」を開催している。 園内の一部エリアにスピノサウルスやトリケラトプスなどの恐竜6種類、全長最大約5メートルの模型を設置。富士山や観覧車を背にした撮影スポットとしても人気を集めている。恐竜に関するクイズに全問正解した来園者にはステッカーを配布する。園内全域に設置された恐竜スタンプを集めると本物の化石がもらえる「恐竜スタンプラリー」も行われている。 家族5人で横浜市から訪れた土佐英輝ちゃん(4)は「恐竜を見るのが好き。スタンプを集めてもらえる化石も楽しみ」と話した。 「ぐりんぱ恐竜パ
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鮮やかストロベリーキャンドル 伊東 夫しのぶ思い出の花 今年も
伊東市池の高橋文子さん方の庭でストロベリーキャンドルの花が咲いている。イチゴに似た赤くかわいらしい花が、近くの県道を行き交う人の目を楽しませている。 昨年4月に亡くなった夫の尊顯(たかあき)さんが5年前に種をまいた。今年は高さ最大1メートルほどに成長し、これまでで最も鮮やかに花開いた。見頃は過ぎたものの連日多くの人が訪れ、写真を撮ったりして楽しんでいる。5月初めまで観賞できる見込み。文子さんは「夫の命日に見頃となり、多くの人が見に来てくれて人とのつながりを感じる」と話した。8月には種を採取し、訪れた人に無料で提供する予定。
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川の流れのように 藤の花見頃 伊豆・修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で藤の花が見頃となり、来園者を楽しませている。 施設の日本庭園には幅約5メートル、高さ約3メートル、長さ約250メートルの藤棚が設置され、薄紫やピンク色の藤の花が咲き誇る。21日も藤の香りを楽しみながら散歩する人の姿が多く見られた。高所からは色鮮やかな川のように見える藤棚の景色を眺めることができる。 広報担当の野田一成さん(60)は「藤棚の上と下から違う景色が広がる。甘い香りもするので視覚と嗅覚で楽しんでほしい」と話した。
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チョコレートで溶岩再現 地形の変化実験興味津々 伊豆半島ジオパーク再認定 記念イベント
ながいずみ観光交流協会と長泉町はこのほど、伊豆半島ジオパークのユネスコ世界ジオパーク再認定を記念するイベントを同町のコミュニティながいずみで開催した。子どもたちがチョコレートを溶岩に見立てたユニークな実験などで、地形の成り立ちについて知識を深めた。 同町内には割狐塚稲荷神社や鮎壺の滝など、伊豆半島ジオパークのジオサイトがある。イベントには地元の親子連れなど約150人が参加し、伊豆半島ジオパーク公認ガイドらの説明に耳を傾けた。 雨天のためジオサイトを巡るフィールドワークは中止となったが、溶岩について学ぶ「キッチン溶岩実験」などで学んだ。富士山を模した立体模型に、溶岩に見立てたチョコレート
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クレマチス 華やか大輪 長泉の生産者 出荷作業大詰め
観賞用のつる性多年草「クレマチス」を生産している長泉町のクレマコーポレーションで、春の出荷作業が大詰めを迎えた。さまざまな品種の苗木が続々と準備され、全国各地に配送される。 3万3千平方メートルほどの敷地で栽培から出荷作業まで行い、600品種以上を取り扱う。赤い大輪のレベッカや、鮮やかな色の花を咲かすエトワールバイオレット、プリンセスケイトなどが人気を集めている。 創業約50年の歴史で培った栽培技術で、注文先の地域特性に合わせた苗を販売する。本来は寒さに強いクレマチスを温度の高いビニールハウスで栽培し、暑さの中でも状態の良い苗を厳選している。親木から挿し木をする際には二つの節を植えることで根
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ハンカチノキ 風に揺られそよぐ 修善寺虹の郷
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」で、ハンカチノキが見頃を迎えている。 緑の葉に覆われて花は目立たないが、7~20センチほどの白い苞(ほう)が風に揺られハンカチのようにそよぐ。鳥のさえずりと共演し、春ののどかな空間が来園者をなごませている。同園には2本植栽されている。 同園広報担当の野田一成さん(60)は「葉っぱに埋もれて咲くので見逃しがち。探してみないと気付かないのも面白いポイント」と話した。
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ペンギンヒナ、トコトコ散歩 沼津・あわしまマリンパーク
沼津市内浦重寺のあわしまマリンパークで、フンボルトペンギンのヒナの散歩が28日まで行われている。 散歩をしているのは今年1、2月にふ化した「つぶあん」と「こしあん」。すくすくと成長し親離れをした。まだ首やおなかに灰色の綿羽(めんう)が残り、かわいらしい姿が人気を集めている。2羽は、台車に乗って飼育員に誘導してもらいながら、同館ペンギンプール周辺で正午から約15分間の散歩を楽しんでいる。 ペンギンの飼育担当国原典子さん(33)は「綿羽が付いている様子を見られる期間はわずか。成長過程を間近で見て楽しんでほしい」と話した。
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シャクナゲ見頃 紅白やピンク鮮やか 伊豆・虹の郷 例年より早い開花
伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」でシャクナゲが見頃を迎えている。 約2100本が植栽されている「しゃくなげの森」の散策路は赤や白、ピンクの花に囲まれ、来場者を楽しませている。広報担当の野田一成さん(60)によると、例年よりも1~2週間早い開花で、5月上旬まで楽しめるという。 野田さんは「1本の木から無数の花が咲いている様子が圧巻。ぜひ見て楽しんでほしい」と話した。
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風そよぐ 桜並木に 春らんまん 沼津・沼川沿い
沼津市の沼川沿いで「白隠(はくいん)桜」と呼ばれ親しまれている桜並木が満開となり、見頃を迎えている。親子連れや地元住民などが花びらを撮影したり、散歩したりして楽しんでいる。 桜並木は同市大諏訪から原にかけて約5キロ連なっている。黄色の菜の花とも共演し春を感じさせる。 近くに住み、花木の様子を写真に収めている鈴木順一さん(71)は「例年通りきれいに咲いた、春が来たなという感じ。黄緑色の花を付ける御衣黄(ぎょいこう)が楽しみ」と話した。
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新人トレーナー鈴木さん ショーデビュー ロケットジャンプお見事 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスのトレーナー鈴木真生さん(21)が2日、イルカとアシカの水中ショーでデビューを果たした。昨年8月から行ってきた訓練の成果を大勢の観客の前で披露した。 鈴木さんは群馬県出身。子どもの頃からの夢をかなえるため、都内の専門学校を卒業後、昨年同館に入社した。飼育員の仕事をこなしながらトレーナーとしての特訓を重ねてきた。 両親も見守る中、バンドウイルカの「スダチ」とカリフォルニアアシカの「サニー」と共演し、全3回の水中ショーを成功させた。鈴木さんは、イルカの背中に乗って海面を滑るパフォーマンスなどを披露。難易度が高いとされるイルカの力を利用して上空にはね上げ
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ソメイヨシノ満開に 平年より4日早く 静岡地方気象台
静岡地方気象台は29日、静岡市駿河区の同気象台でソメイヨシノの満開が観測されたと発表した。平年より4日早く、昨年より1日早い。 同気象台によると、2、3月の気温が高かったことが早い満開につながったという。同区の29日朝の最低気温は9・5度で平年より1・9度高く、4月上旬並みだった。開花10日目で満開を迎えた。 同市葵区の駿府城公園でも多くの桜が満開となり、来園者を楽しませている。
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雨の彼岸入り 桜ほころぶ墓前で先祖に祈り 静岡
彼岸の入りの18日、静岡県内は前線を伴った低気圧が接近した影響で、広範囲で雨が降ったが、各地で4月上旬~5月上旬並みの暖かさとなった。桜がほころび始めた静岡市葵区の愛宕霊園では、多くの家族連れが墓参りに訪れた。 墓参者は先祖の墓を掃除したり、水で清めたりした後、線香を供えて手を合わせた。家族4人で両親の墓を訪れた同区の田中基博さん(41)は「日頃の感謝をし、これからも家族が安心安全で健康的に暮らせるように願った」と話した。 同日の県内の最低気温は静岡市駿河区11.5度、三島市10度、浜松市中区10.8度など。桜の開花発表の基準となる静岡地方気象台の標本木(ソメイヨシノ)には2~3輪の花が
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焼津の作家4人、個性光る作品展 28日まで静岡
小物やオブジェなどを展示する作品展「緩む」が28日まで、静岡市駿河区の森下木工所・家具屋校倉(あぜくら)で開かれている。 いずれも焼津市在住の作家岩田のぶ江さん、増田一恵さん、小田咲子さん、小田義浩さんの4人が合計約100点を出品した。柔らかな光を放つステンドグラスや、シンプルなデザインのイヤリング、植物のつるを使って編んだバッグなど個性豊かな作品が並ぶ。 海岸に流れ着いたごみなどに着目し、流木をクジラの形に組み合わせて置物を作った小田義浩さんは「そばに置いて楽しい作品を心がけた。4人の作品が作り出す『心癒やされる空間』を楽しんでもらえたら」と話した。
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神楽 厳かに、華やかに 3年ぶり保存会集結、舞を披露 静岡浅間神社
神楽などの民俗芸能の魅力と文化を発信する「大神楽祭2023」(静岡市主催)が18日、静岡市葵区の静岡浅間神社で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた過去2年の中止を経て、3年ぶりの開催となった。 同市山間部の井川、梅ケ島新田、清沢、横沢の神楽保存会が出演し、国指定重要文化財に指定され芸能の聖地とされる境内の舞殿で演じた。五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、それぞれの地区で継承されてきた「弓の舞」「八幡の舞」「三宝の舞」などを披露した。「高嶺の舞」では華やかな千早を身にまとい太刀を持ちながら鈴や太鼓、笛の音に合わせて厳かに舞った。 同市観光交流文化局文化財課の北川裕之さんは「コ
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「冬至」ゆず湯でぽかぽか 静岡・しずもーる西ケ谷
22日は1年で最も昼の時間が短くなる二十四節気の「冬至」。静岡県内は低気圧が通過した影響で暖かい空気が入り、各地で平年の気温を上回った。気象庁によると、最低気温は静岡市駿河区8度、三島市6・9度、浜松市中区8・8度など。11月中旬~12月上旬並みだった。 静岡市葵区の西ケ谷資源循環体験プラザ「しずもーる西ケ谷」では冬至に合わせて館内の天然温泉に約150個、屋外の足湯に約60個のゆずが浮かべられた。来館者らはさわやかな香りを楽しみながら温まった。 友人と利用した牧野はまさん(75)は「マスクをしながら入っても良い香りがする。夜まで体が温まりそう」と話した。
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縁起物 門松作り大忙し 新年の門出、華やかに 静岡
新年を前に門松作りが最盛期を迎えている。県庁や、静岡市駿河区のグランシップなどの門松を手がける同市葵区の杉山庭園資材センターでも着々と作業が進み、24日までに40~60個製作する。 同センターの門松は主に松、竹、クマザサを使ったシンプルな作り。松を多めに飾っているのが特徴。最大で2・7メートルの大きさになる。同市内で伐採した竹や安倍川上流の川砂など、地元の素材を多く盛り込んでいる。 一方で県外から取り寄せている材料もある。竹を結び合わせるための縄に使用する「い草」は九州から取り寄せているため、輸送費などの高騰が販売価格に影響する。 創業約100年、門松を作り始めて約50年の歴史がある同
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ひとり親家庭 支援へ 650人分食料用意 静岡県労福協など
静岡県労働者福祉協議会と県母子寡婦福祉連合会、シングルペアレント101はこのほど、給食がない冬休み期間に食料が必要なひとり親家庭に食材を提供する「冬休み子ども食料支援」の発送作業を静岡市葵区で行った。 作業は生活協同組合ユーコープの協力を受け、約40人で実施。餅やおでん、ホットケーキミックスなど計18品を1セットにして箱詰めし、650人分を用意した。県労働者福祉協議会の池冨彰理事長(65)は「親子で温かい料理を作って良い年末年始を迎えてほしい」と話した。
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富士山とコスモス共演 富士市松岡のかりがね堤
富士市松岡のかりがね堤の土手で、赤やピンク、白色のコスモス約3万本が見頃を迎えている。 青空が広がった21日は、花を見ながら散歩する夫婦や、富士山を背景に色鮮やかな花びらを撮影する写真愛好家らが多く訪れた。 花壇を管理する同市岩松地区花の会会長の小谷康誠さん(78)は「今年のコスモスは花が大きくてとてもきれい。今月末まで見られる」と説明した。
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ヘリポート 親子ら見学 機内装備品、間近で 静岡・葵区
静岡ヘリポート連絡協議会は15日、ヘリポートの役割や設置目的を周知する見学会を静岡市葵区の同ヘリポートで開催した。 市内の親子連れを中心に約240人が参加した。普段は立ち入ることができないエプロンや格納庫でヘリコプターを間近で見たり、機内の装備品について説明を受けたりして知識を深めた。 市消防航空隊はデモフライトを実施し、着陸せずに人をつり上げる訓練などを披露した。 ヘリコプターに携わる仕事が夢という同市清水区の伏見俐音くん(6)は「現場で働く人から話を聞けた。緊急運航する様子も見られてうれしかった」と話した。
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各地で今季一番の冷え込み 三島で14・5度 6日朝の静岡県内
静岡県内は6日、北東から冷たい風が入り、雨が降った影響もあって広い範囲で今季一番の肌寒い朝となった。 気象庁の観測によると、県内各地の朝の最低気温は三島市14・5度、静岡市駿河区15・8度、浜松市中区16・3度など。全19地点のうち17地点で今季最低となった。 静岡市葵区の中心街ではジャケットやカーディガンを羽織り、寒さ対策をしながら通勤する人の姿が目立った。(写真部・田中秀樹)