ゴルフ・ティーチングプロ選手権 大木さん(沼津)シニアで初V 夫婦二人三脚「妻に感謝」
沼津市西浦のゴルフティーチングプロ大木昌幸さん(52)が、10月下旬に兵庫県で開催された第25回PGAティーチングプロ選手権大会で初優勝した。50歳以上のシニア選手が、レギュラー大会で優勝するのは大会史上初。「裏方で支えてくれた妻のおかげ」と大木さん。夫婦二人三脚でもぎ取った悲願をかみしめた。
![ゴルフのティーチングプロ選手権大会で初優勝した大木さん=沼津市西熊堂](/news/images/n136/1354775/IP231109TAN900034000_O.jpg)
初日を3アンダーで2位タイの好位置につけた。最終日、13番を終えた時点で大木さんら3人が通算4アンダーでトップに並んだ。18番では谷に落としてピンチを迎える場面もあったが、「前回大会の経験からコースを読み切った」と約2メートルのパーパットを決めて首位にしがみついた。プレーオフは4ホール目までもつれ込み、大木さんがパー、相手選手がボギーで決着がついた。
大木さんは妻の静佳さんについて、「自分以上にレッスン生やゴルフ仲間が喜んでくれた。一緒に練習ラウンドをまわってくれたり、駄目な時には怒ってくれたりした妻のおかげで今がある」と感謝した。
大木さんは実家のミカン農家を兼業しながら、沼津市や伊豆の国市、伊東市などのゴルフ場で約70人の生徒に指導をしている。多忙な日々を過ごしながら自身の練習にも努め、優勝して出場権を得た来年の日本プロゴルフ選手権大会で予選通過を狙う。
(東部総局・田中秀樹)