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メダカ新種完成へあと一歩 沼津の高校生ブリーダー、改良重ね幻想的な模様に

 30品種約5000匹のメダカを飼育販売する「高校生ブリーダー」の山口奏汰さん(17)=沼津市=が新種作りに挑戦している。淡いオレンジと黒の体色に青色のラメが輝く幻想的な模様の品種の完成にあと一歩だ。

自宅でメダカを飼育する山口さん=沼津市大諏訪
自宅でメダカを飼育する山口さん=沼津市大諏訪
固定化を目指す幻想的な模様の新種
固定化を目指す幻想的な模様の新種
自宅でメダカを飼育する山口さん=沼津市大諏訪
固定化を目指す幻想的な模様の新種


 理想の色や形の新種を追い求めて、試行錯誤しながら交配させてきた。山口さんが新種として固定化しようとしている改良メダカは、赤、白、黒色の色合いが美しい「備中三色」と、黒色の点々模様と全身に広がるラメが特徴の「白ブチサファイア」を種親にした組み合わせ。10月上旬の時点で2世代目まで同じ模様をつないできた。あと2、3世代の繁殖を成功させて、新種に命名したいとしている。
 高校進学と同時にメダカを本格的に飼育し始めた。一時は鳥のサギに捕食されたり、メダカの稚魚の成育に苦悩したりしたが、メダカ屋や販売主が集まるイベントに行ってノウハウを学んできた。
 同市大諏訪の自宅で「奏メダカ」として「ブロンズ紅白」や「ブラックダイヤRLF」などの品種を販売している。山口さんは「3色の個体は柄が出づらい、配色に注意して交配させている。希少性が高いメダカを作っていきたい」と話す。
 (東部総局・田中秀樹)

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