記者コラム「清流」 ダイヤの絶景を撮って
4月27日、富士山の山頂付近から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」を撮影するため田貫湖を訪れた。雲一つない快晴の中、太陽光が少しずつこぼれる幻想的な光景に心を奪われた。
午前4時ごろ駐車場に着くと、既に多くのカメラマンであふれかえっていた。湖畔からの撮影の醍醐味(だいごみ)は水面にも太陽が映る「ダブルダイヤ」。湖の西側にはたくさんのカメラマンが三脚を立て、それぞれの渾身(こんしん)の1枚を狙っていた。山肌から太陽光の筋が見え始めてから、完全に昇り切るまでのほんのわずかな時間を楽しんだ。
毎日のように仰ぎ見ている富士山。見る時間や角度を変えて観察すればまだまだ感動的なシーンに出合えそうだ。富士山の様子に敏感に反応し、シャッターを押し続けたい。
(東部総局・田中秀樹)