墨で描いた龍力強く 沼津・照江寺 天井絵「雲龍図」設置
沼津市江浦の照江寺(橋本宗一住職)は4日、同市中沢田に生まれ同寺を建立した凉室薫公座元[りょうしつくんこうぞげん]禅師の没後350年にちなんだ事業として、龍が描かれた天井絵「雲龍図」を設置した。
設置作業に取り組んだのは、檀家(だんか)役員や大工ら約10人。正方形で一辺が約3・2メートル、重さ約95キロの雲龍図を本堂東側の壁に貼り付けた。龍が雲間から立体的に沸き上がってくる作品が飾られ、力強さがにじみ出る空間になった。橋本住職は「いずれは建物の改修工事などをし天井の強度と高さを上げて、本堂を見上げた時に龍が見えるようにしたい」と話した。
制作したのは市内の男性(44)。本堂に約1カ月通い続けて完成させた。天然素材の青墨のみを使い、濃淡を強調した。
11日午後1時に本堂で点眼供養祭を行う予定。