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静浦ワカメ 沼津 収穫大詰め 工夫重ね養殖10年 綾部さん親子ら奮闘

 静浦漁協所属(沼津市)の静浦ワカメ生産組合による今季の養殖ワカメの収穫が大詰めを迎えた。約10年前に漁船「明栄丸」に乗る綾部通雄さん(56)らをはじめとする青壮年部が「次世代の漁師の収入源になるように」と養殖を開始。綾部さんは、担い手が減る中、若手の貴重な働き手として活躍する息子の駿さん(28)の姿に目を細める。

漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市
漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市
漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市
漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市
漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市
漁業の最前線で活躍する綾部駿さん。養殖ワカメを収穫する=沼津市

 沖合500~600メートルに浮かぶ養殖いけすの一角を利用。栽培用のロープをつなぎ、12月ごろにワカメ菌が付いた糸をロープに巻く。駿さんによると、静浦特有の波や潮に当たり大きく育ち、2月から春先にかけて収穫。分厚くて歯ごたえのあるワカメに仕上がり、しゃぶしゃぶなどの料理に合い好評という。
 生産者は減っているものの、年々工夫を凝らし収穫量は微増している。今期は計600~700キロを見込んでいる。将来の目標は1トンという。
 1日、駿さんは通雄さんの指導を受けながら作業に取り組み、豪快にもぎ取った。通雄さんは「親子での漁は夢だった。時代と共に漁業のあり方は変わる。若い世代には臨機応変に対応してほしい」と、背中を押した。
 (東部総局・田中秀樹)

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