公共施設トイレに生理用品 富士宮市長方針 市議会一般質問
富士宮市の須藤秀忠市長は12日の市議会9月定例会一般質問で、市役所など公共施設の女子トイレに生理用品を設置する方針を示した。家庭の事情や急を要する事態で必要とされる場面に応える。渡辺佳正氏(無会派)への答弁。
市は年内をめどに生理用品の設置を順次開始できるよう準備を始めた。場所は第1段階として市役所や3カ所ある交流センターを想定していて、小中学校も視野に市教育委員会と協議する。須藤市長は「女性特有の緊急時の不安を解消したい」と述べた。
市内では現在、生理用品を市役所1階の福祉総合相談課のカウンターで渡しているほか、市総合福祉会館で市社会福祉協議会がイベント時や窓口で配布している。職員が手渡す際に利用者の悩み相談に乗る。生活困窮や家庭内トラブルなどを解決する端緒になっているという。
一般質問にはこのほか、臼井由紀子(富岳会)、鈴木弘(至誠)、仲亀恭平(無会派)、岩村恵美(キセキ)の4氏も登壇した。