バスのクラクション鳴らしてSOS 富士宮の幼稚園で訓練
富士宮市杉田の杉田幼稚園はこのほど、バス車内から助けを呼ぶ訓練を実施し、園児71人がクラクションの鳴らし方を教わった。
昨年9月に牧之原市で園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件を受け、2年連続で企画した。車内に1人取り残された想定で、園児は自分の席から運転席に移動しクラクションを鳴らした。座席の上に立って両手で体重を掛けるなどそれぞれ知恵を絞った。
熱中症など体調不良により自力でクラクションを鳴らせない場合は、ハンドルに座って体重をかけると鳴らせることも県交通安全協会富士宮地区支部の交通安全指導員に教わった。バスで通園している望月陽向君(6)は「バスで独りぼっちになったときにちゃんと鳴らしたい」と話した。