富士宮活性化へ観光戦略提案 eバイク×キャンプ 黒板に店舗情報… 東洋大ゼミ生 4班の18人が研究成果
東洋大国際観光学部の佐野浩祥教授(都市工学)=富士宮市出身=のゼミ生は29日、観光資源を活用した地域活性に関する研究報告会を市役所で開いた。学生は市北部の豊かな自然や中心市街地の商店街に焦点を当て、住民と来訪者それぞれの満足度を高める案を発表した。
ゼミ生18人は市内で昨年4月から、四つの班に分かれて個別の視点からアンケート調査や実証実験に取り組んだ。市などが推し進めるe‐Bike(高性能電動アシスト付き自転車)レンタル事業に注目した班は、キャンプ道具を載せて走る体験「バイクパッキング」を提案した。キャンプ地までの移動自体に楽しめる価値を付け、市北部の散策を促せるとした。
商店街に目を向けた班は、各店舗の営業情報を黒板にまとめて掲示する実験に取り組んだ。アナログな情報発信方法は高齢な店主にも取り組みやすかったと考察した。高校生と協力してSNSアカウントを運営し、地元に対する愛着を高めようとする班もあった。
(富士宮支局・国本啓志郎)