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テーマ : 富士宮市

「タケノコ王」風岡さん、地元富士宮市にツリーハウス 直売所閉店は24年夏に前倒し

 「タケノコ王」として親しまれる富士宮市の風岡直宏さん(50)が、同市内房の民有地に作ったツリーハウスが完成した。9日の完成披露式典では、地域活性化に向けて思い付いたというツリーハウスを「子どもたちの写生大会の題材などとして活用してほしい」と話し、経営するタケノコ直売所の閉店については当初の2025年から今夏に前倒しすると説明した。くす玉を割り、ツリーハウスの完成と農家引退を報告する風岡さん=富士宮市内房
 ツリーハウスは杉とヒノキの木計4本に固定され、床は地上から3・5メートルの高さにある。室内の広さは4・5畳ほどで、窓からは周辺の山々の景色を楽しめる。テレビ番組の企画として昨年5月から半年間かけて制作。風岡さんのデザイン画に基づき、ツリーハウスを各地で建てる大工が設計し、作業を監修した。ツリーハウスの室内
 材料に地元の杉、ヒノキの丸太25本を活用し、「林業活性化の一例にしたかった」と風岡さん。竹を雨どいとして利用したり、タケノコをモチーフにした彫刻を施したりするなど「タケノコ王」らしさも見せた。
 式典には地元関係者や常連客ら約20人が出席し、テープカットやくす玉割りが行われた。くす玉の垂れ幕には「今年で農家引退します」と書かれ、今シーズンでの直売所閉店を伝えた。風岡さんは「足の具合が悪く、物価高騰の影響もあり継続が難しくなった」と話すとともに、「今も全力で山の手入れをしている。今シーズンをけがなく終えたい」と決意を示した。
 ツリーハウスは風岡さんの親戚、佐野睦治さん(70)が所有する土地にあるため、無断での立ち入りは禁止する。見学希望者は佐野さん<電0544(65)1678>へ。

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