井之頭中生、育てた大根販売 「採れたて新鮮」威勢良く 富士宮・地域住民に
富士宮市の井之頭中の全校生徒で運営する模擬会社「井中屋」は28日、1年の集大成となる販売会を同校で開いた。生徒20人が手塩にかけて育てた特産の根原大根などを地域住民に威勢良く売りさばいた。
生徒は販売を目指して、今夏から大根や落花生を地元農家の指導で育ててきた。販売ブースでは「今朝採ったばかりで新鮮ですよ」などとセールストークを交えて商品を購入者に手渡した。生徒がえりすぐった菓子やそばの詰め合わせも好調に売れた。
井中屋は企画から販売まで一連の業務を体験して社会で求められる資質を磨く取り組み。生徒は各部署に分かれて宣伝や客の動線などで知恵を出し合った。
ことしは同校から約20キロ離れた市役所のイベントに出向いてチラシを配った。販売2時間前から客が集まり、社長を務める3年の近藤修永さん(14)は「告知の成果が実った」と喜んだ。
(富士宮支局・国本啓志郎)