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テーマ : 富士宮市

一般会計最大 527億円 富士宮市 予算案 子育て支援継続

 富士宮市は1日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比8・6%増の527億円と過去最大で、初めて500億円を超えた。仮称・富士根交流センター建設や学校改修など工事が重なったことが増額に影響した。公園整備などを継続し、子育てしやすい環境づくりを進める。

富士宮市2024年度 予算案 当初予算案の主な事業
富士宮市2024年度 予算案 当初予算案の主な事業

 一般会計の歳入は、柱となる市税が210億8600万円で前年当初比1・9%の増額とした。施設工事といった大規模事業が重なって投資的経費が増え、過去最大となった財政調整基金20億円を含む繰入金は同42・3%増の36億7700万円とした。
 市内4カ所目で最大規模となる仮称・富士根交流センターの建設には6億5400万円を充てた。7月に着工を控える。2億7400万円を計上する市民文化会館のリニューアル工事は4月に始まる。いずれも25年度完成予定。
 子育て支援としては、10月から18歳以下の医療費の無償化に5億6300万円を投じる。外神東公園に新たな大型遊具を1億7千万円で設置し、市民の憩いの空間創出を図る。従来の婚活イベントよりも気軽に参加できる催しも年3回企画して、少子化対策につなげる。寄付を受けたJR富士宮駅近くのビルでは、地域活性化を目指す若年層に活躍の場を提供する。
 24年度から1人年間千円の森林環境税が徴収されることに合わせ、市独自で1ヘクタール未満の森林を整備した場合に最大50万円を補助する。
 開院から37年が経過した市立病院は市内の医療環境の変化を踏まえ、求められる病院のあり方の検討を院内で始める。
 長年議論が続いている仮称・郷土史博物館については基本計画の予算を計上せず、24年度は文化財の保存方法の検討に充てる。
 (富士宮支局・国本啓志郎)

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