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テーマ : 焼津市

焼津の「おもちゃ病院」が“治療”4000件 開院15周年祝う 子ども研修医の学びにも

 壊れた玩具を無料で修理する焼津市のボランティアグループ「おもちゃ病院Yaizu」(古井一成院長)の修理件数が4千件に達した。今月で開院15周年を迎え、14日に同市の市総合福祉会館で節目を記念した催しが開かれた。

修理件数4000件達成を記念した「おもちゃ病院Yaizu」の催し=焼津市の市総合福祉会館
修理件数4000件達成を記念した「おもちゃ病院Yaizu」の催し=焼津市の市総合福祉会館

 4千件目となったのは同市の内野知子さん(61)が依頼した女の子向けのベビーカーのおもちゃ。親族の子どもが使っていた物を知人に譲るために“治療”を申し込んだ。取っ手の不具合などの修理が済み、内野さんは「物を無駄にすることなくきれいな状態で渡せてうれしい」と感謝した。
 2009年に開院した同グループは、毎月第2日曜に同会館で活動する。5年前からは修理に加え、メンバー個々の趣味を紹介し合う「エジソンクラブ」の取り組みも展開。同日は有志で補修した鉄道模型を披露し、来場者が列車をボタンで操作しながら楽しんだ。
 現在のメンバーは33人。大人に交ざり、小学生から高校生の“研修医”の子どもたちも5人所属する。河村優成さん(14)=藤枝明誠中3年=は「ドクター(大人)からプログラミングや電子工学について教えてもらい、自分の作品の幅が広がる」と参加の魅力を語る。古井院長は「もっと子どもたちを巻き込みながら活動を広げていきたい」と今後を見据えた。
 (焼津支局・市川淳一朗)

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