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テーマ : 焼津市

第五福竜丸 被ばく70年節目、忘れない 乗組員日誌、「死の灰」… 焼津の資料館、24日から特別展

 焼津市歴史民俗資料館(同市三ケ名)は24日から、都立第五福竜丸展示館(東京)と共同で、1954年3月1日に焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」について振り返る特別展を始める。両館が所蔵する行政資料や日誌類、船から採取された「死の灰」といった事件に関する資料を公開する。6月末まで。

「ビキニ事件」を振り返る特別展の準備をする職員=23日午前、焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館
「ビキニ事件」を振り返る特別展の準備をする職員=23日午前、焼津市三ケ名の市歴史民俗資料館

 同展示館は事件の概要を紹介する特製パネルや、所蔵する当直日誌、漁労日誌、航海日誌、船内にあった日めくりカレンダーの複製を出品した。静岡大キャンパスミュージアムで展示している「死の灰」が付着した4点の試料も並べる。事件当時、対策本部長を務めた焼津市の宮崎作次助役が記した日誌、54年9月に亡くなった同船元無線長久保山愛吉さんが家族に充てた手紙24点も紹介する。
 事件が起きた70年前の同市にスポットを当てて、当時の市民の様子を新聞記事や記録写真などで振り返るコーナーも設ける。期間中は59年公開の映画「第五福竜丸」の上映会や講演会も行う。
 7月からは同展示館でも共同展示会を行う。
 (焼津支局・福田雄一)

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