太平洋の島嶼国と16道県が国際交流 静岡でネットワーク会議
静岡県など16道県と太平洋島嶼(しょ)の16カ国・地域が加盟し、特色を生かした国際交流に取り組む「太平洋島嶼国・日本地方自治体ネットワーク」の実務者会議が21日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。実務者会議の本県開催は初めて。
6カ国と10県から駐日大使や担当幹部らが出席し、交流事例の報告や意見交換を行った。本県は県立の漁師養成校「漁業高等学園」(焼津市)にミクロネシアから短期留学生を受け入れた取り組みを紹介した。川勝平太知事は「より一層の交流につなげ、本県の魅力を体験する機会になれば」と期待。大使を代表してトンガのテヴィタ・スカ・マンギシ特命全権大使は「気候変動などの共通課題は私たちを結び付ける」とあいさつした。
22日には大使らが焼津市の焼津水産高を訪問して生徒と交流する。
同ネットワークは2018年に発足。外務省が3年ごとに開く太平洋・島サミットに合わせて首脳らによる会議を実施している。年1回行う実務者会議は新型コロナウイルスの影響で19年の初回に続き、今回が2回目。