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テーマ : 焼津市

静岡人インタビュー「この人」 発達障害の子どもたちのスクールでコーチを務めるプロボクサー 細川弦汰さん(焼津市)

 焼津市の駿河ボクシングジムで練習に励みながら、同ジムに開設する発達障害の子どもたちを療育する「子どもスポーツスクールするが」でコーチを務める。鬼ごっこなどの遊びやボクシングのトレーニングを通じて、子どもたちにあいさつや思いやりの大切さ、礼儀などを教えている。19歳。

細川弦汰さん
細川弦汰さん

 ―スクールのコーチになったきっかけは。
 「相手の変化を察知するというボクシングで重要な要素を体得するのに効果があると指導者に勧められた。ジムでは、ただ強いだけではなく思いやりの持てるようなボクサーになるようにとたたき込まれた。自ら率先して実践することでボクシングのトレーニングにも生かされると思った」
 ―子どもたちと接するに当たって気をつけていることは。
 「子どもたちの少しの異変も見逃さないようにしている。突然窓から体を乗り出したり、じゃれていると思っていたらけんかになったりと想定を超える出来事が発生することもある。見つけたら瞬時に止められるように、子どもたちの動きに注意を払っている」
 ―ボクシングに生かされることは。
 「ボクシングは相手の動きや次の一手を瞬時に読み解く能力が必要。スクールで顔を合わせた瞬間に、その表情や雰囲気で子どもたちの考えや気分がわかるようになった。10月にはプロボクサーとしてデビュー戦に臨んだが、相手選手の動きがイメージできて勝ちにつながった」
 ―今後の目標は。
 「ボクサーとしてはまず全日本新人王になる。将来的にはスーパーチャンピオンになりたい。スクールではみんなの模範になるお兄さんとして活動を続けたい」
 (焼津支局・福田雄一)

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