橋本HD 横浜の建設業をM&A 首都圏インフラ整備参入へ
総合建設業橋本組(焼津市)を中核とする橋本ホールディングス(HD)は19日までに、横浜市の建設業「宏和エンジニアリング」の事業を譲り受けるM&A(企業の合併・買い取り)契約を結んだ。耐震補強を得意とする宏和を傘下に加えることで、首都圏のインフラ整備事業に参入する。
橋本HDが8日付で宏和から全株式を譲り受けた。事業内容や社名、従業員はそのまま引き継ぐ。
橋本HDによると、耐震補強分野については、高度経済成長期に建設した道路や橋りょうといったインフラの老朽化に伴い、需要が高まっているという。橋本組はこれまで、自社で手がける工事に伴う耐震補強は外注していた。宏和は神奈川県を中心に一般建物や橋りょうなどの耐震補強、補修で多数の実績がある。
橋本HDは東京都と静岡県に拠点を持つ橋本組、千葉県の総合建設市原組を有している。神奈川県をエリアとする宏和を加えることで、静岡県から首都圏まで一体化した形で事業展開が可能になる。