農産物販売戦略、県立大生が考案 静岡市で発表会 法人協会と連携
静岡県農業法人協会と県立大生が連携し、農産物のマーケティング戦略を考える「アグリビジネスコンサルティング(ABC)事業」の発表会がこのほど、静岡市で開かれた。農業法人4社のニーズに応じて学生が考案した販売戦略を披露した。
経営情報学部岩崎邦彦ゼミの3、4年生16人が法人ごとに分散して調査を進めた。学生は市場調査やSNSでの広報活動を実施。リピート客増加のためのトマト定期便、自社の豚肉と地元産ジャガイモを使った冷凍コロッケの販売などのアイデアを示した。
高糖度キンカン「こん太」の販売促進を依頼した高橋水耕(焼津市)には、インスタグラムで果実の成長過程を更新し、包装時にQRコード付きのポストカードなどを添えて販促する方法を提案した。川端晃生さん(3年)は「需要を調査して発信していく中で、よりこん太を広めたいという思いが出てきた。自分たちのアイデアが販売促進につながれば」と語った。