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テーマ : 焼津市

山本泰(飛龍高出)4連覇 レスリング全日本選手権、フリー125キロ級 高橋(焼津出身)制す

 来年のパリ五輪代表選考につながるレスリングの全日本選手権第2日は22日、東京・代々木第二体育館で行われ、男子フリースタイル125キロ級の山本泰輝(自衛隊、飛龍高出)が4年連続6度目の優勝を果たし、来年のパリ五輪アジア予選、世界最終予選の出場権を得た。

男子フリー125キロ級決勝 攻める山本泰輝(上)=代々木第二体育館
男子フリー125キロ級決勝 攻める山本泰輝(上)=代々木第二体育館

 すでに五輪代表が内定している男子フリースタイル74キロ級は、高橋海大(日体大、焼津市出身)が優勝。非五輪階級の男子グレコローマンスタイル63キロ級は鈴木絢大(レスターホールディングス、飛龍高出)が制した。
 男子フリースタイル86キロ級は4大会連続五輪出場を目指す高谷惣亮(拓大職)と世界選手権代表の石黒隼士(自衛隊)がともに2試合に勝ち、23日の決勝に進んだ。
 五輪階級は初日に準決勝まで、翌日に3位決定戦と決勝を実施。日本は男子8階級で五輪出場枠を獲得しておらず、今大会の優勝者がアジア予選、世界最終予選に派遣される。既に五輪代表を決めた男女9選手は出場していない。
 女子は53キロ級の片岡梨乃(早大)55キロ級の清岡もえ(育英大)らが優勝した。

 五輪へ望みも「0点の試合」 山本泰、笑顔なく反省
 笑顔も喜びもない4連覇だった。男子フリースタイル125キロ級の山本泰は試合後に涙を流し、「0点の試合だった。試合内容で強さを示さないといけない」。国内最後の争いを制し、パリ五輪出場へ望みをつないでも反省の言葉が続いた。
 序盤から相手の圧力に押し込まれる展開が続いた。思うようにタックルが繰り出せないまま、同点で迎えた第2ピリオド。片足タックルから背後を取り、そのままローリングで連続得点を挙げて勝負あり。最後は鮮やかだったとはいえ、もたついた内容に「うまく攻められなかった」と満足できなかった。
 国内では無類の強さを誇るが、国際舞台で海外勢の層が厚い最重量級の壁にはね返されてきた。来年のパリ五輪アジア予選では、成長した姿を見せたいところだ。「今までの練習では駄目。タックルにもっと自信を持てるようになり、一本でも多く入りたい」と誓った。

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