小石川流域治水で遊水池など整備へ 焼津市
焼津市は2024年度、小石川流域の治水対策として、遊水池と地下貯留施設の整備に着手する。流域に浸水被害をもたらした過去の台風の教訓を踏まえ、雨水の貯留機能を確保することで水害の激甚化に備える。6日までに関係者への取材で分かった。
関係者によると、小屋敷環境管理センター(同市小屋敷)周辺の市有地5千平方メートルを活用し、約4千トンの水をためる能力を備えた遊水池を整備する。小石川が増水した場合、水門を開けて水を誘導する。24年度に建設する豊田地域交流センターの地下に雨水を約千トンためる施設も整える。24年度当初予算案に関連事業費として遊水池分1億7500万円、地下貯留施設分8500万円をそれぞれ計上する。
このほか、石脇川や前の川流域の貯留施設、栄田川や上島川護岸の整備に向けた設計業務にも取りかかる方針。