ボルダージャパン杯出場へ 焼津の中３・伊藤さん初挑戦で全国 「精いっぱい頑張りたい」
焼津市の中学３年伊藤未唄さん（１５）が２月に佐賀県で行われるボルダージャパンカップに出場する。小学３年から競技を始め、出場資格年齢の１５歳に達した今回初挑戦。９月からのジャパンツアーで上位入りを果たし、全国切符を獲得した。
幼い頃から登ることが好きだったという伊藤さん。親族に連れられて焼津市内のクライミングジムを訪ねたことがきっかけで、競技を始めた。週４、５日通い、１日５時間ほどボルダーのトレーニングをこなす。自宅でも懸垂、腹筋をほぼ毎日行い、食事もタンパク質が多いメニューにするよう気を付けて、体力づくりに励む。
競技では、壁に付いたホールドと呼ばれるカラフルな石をつかみながら、頂上まで登っていく。挑むコースは、つかむ石の距離が離れていたり、壁の角度が急だったりして難易度は高いが「登り切ったときの達成感が競技の魅力」と伊藤さんは語る。当初はサッカーなどほかのスポーツも行っていたが、「日常的ではできない動きができる」とやがてボルダーに絞って取り組むようになった。
追加種目となった東京五輪で活躍する選手の姿を見て、自身もいつかは世界舞台を踏むと誓った。出場するジャパンカップで優秀な成績を収めると、日本代表入りも近づく。伊藤さんは「精いっぱい頑張りたい。高校に進学しても続けて五輪を目指す」と力強く語った。
（焼津支局・福田雄一）
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