入学前に「日本の学校」体験 焼津市教委がプレスクール 外国ルーツの子対象
焼津市教育委員会の教育センターは、今春に小学校入学を予定している外国にルーツを持つ子どもたちを対象に、日本語や学校生活を体験する「プレスクール」を行っている。昨年12月から今年3月中旬まで7回の講座を開き、給食や掃除などの体験を通じて日本の学校ルールの習得を目指す。
2回目は13日に大井川南小で行い、子どもたちは同センターのコーディネーターから母語の大切さについて学んだ。フィリピンやブラジル、ベトナムにルーツを持つ子どもたち11人とその保護者が参加した。
コーディネーターは母語の重要性について説明し、海外で暮らした自身の経験を紹介しながら、母語をマスターすることで第2外国語をスムーズに習得できると強調した。同センター職員は日本語で手遊びをしたり、絵本を読み聞かせしたりした。
外国にルーツを持つ子どもたちは、幼稚園や保育園に通っていないケースも多く、集団行動や会話ができる程度の日本語を知ってもらおうと企画した。