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テーマ : 焼津市

翠富士 綱とり霧島撃破 大相撲初場所(4日目)

 大相撲初場所4日目(17日・両国国技館)は、翠富士(焼津市出身)が横綱昇進に挑む霧島を肩透かしで破った。霧島は初黒星。

翠富士(右)が肩透かしで霧島を破る=両国国技館
翠富士(右)が肩透かしで霧島を破る=両国国技館

 3場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔合わせの豪ノ山を上手投げで退け、3勝1敗とした。
 大関は豊昇龍が若元春を送り投げで下して4連勝。貴景勝は首の負傷で休場した。新小結宇良が不戦勝で初勝利。
 両関脇は大関昇進を目指す琴ノ若が熱海富士(熱海市出身)を肩透かしで退けて4戦全勝。大栄翔は3勝目を挙げた。勝ちっ放しは豊昇龍と琴ノ若、平幕朝乃山の3人となった。
翠富士 4日目の初白星「ここから」  翠富士が得意の肩透かしを決め、横綱昇進が懸かる霧島を撃破した。4日目での初白星に「新年一発目が遅くなったが、めっちゃうれしい」と話した。「大関に勝てたし、得意技も決まってうれしい」としてやったりの表情。新三役をにらみ「ずっと上がりたいと言っている。ここから連勝したい」と闘志を燃やした。
 霧島は横綱昇進へ大事な序盤戦でつまずいた。小兵の翠富士にもろ差しから右すくい投げで崩され、相手が得意の肩透かしで腹ばいになった。「また明日から頑張ればいい」と前を向いた。
 優勝した先場所も4勝2敗から9連勝したように、後半戦に向けて調子を上げてくるタイプ。土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「痛いが、立て直すでしょう」と奮起に期待を込めた。
照ノ富士連勝  照ノ富士は初顔合わせの豪ノ山を問題にせず、2連勝で3勝目を挙げた。右を手繰って泳がせ、まわしの結び目付近をつかんでの左上手投げで土俵下まで転がした。ただ相手をかわすような内容に「立ち合いで踏み込めるかどうかとか、ちょっと迷いがある。全然まだまだ」と不安を拭い切れない様子だった。それでも25歳の成長株に立ちはだかり、横綱の威厳は保った。「若く勢いのある子がどんどん出てくるのはいいと思う」と土俵の活性化を前向きに受け止めた。
豊昇龍全勝守る 満員の土俵で自然体  今場所は霧島の綱とり、琴ノ若の大関昇進挑戦など明るい話題が満載だ。初日から満員御礼の土俵で豊昇龍が横綱、大関陣でただ一人全勝を保った。「いいんじゃない。気にしていないけど」と穏やかに笑う。昇進3場所目で24歳の大関は自然体を強調した。
 若元春の強烈な右喉輪にのけ反り、相手得意の左差しの寄りに後退。土俵際で瞬時に右を巻き替え、左で後ろ向きにさせての送り投げで転がした。ピンチを脱出し「巻き替えはすぐに反応できた。落ち着いていたよ」とさらりと言ってのけた。
 叔父の元横綱朝青龍譲りの高い身体能力は健在。動きは日に日に良くなっており、八角理事長(元横綱北勝海)は「逆に今日みたいな勝ち方で乗っていけるのではないか」と期待を寄せた。

 

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