「防災備え 点検を」 静岡銀など 焼津でセミナー
焼津市の防災をテーマにした「しずぎん地域防災セミナー」(静岡銀行焼津支店、橋本組、やいづキャンプ飯共催)が8日、焼津市本町の橋本組で開かれた。静岡大防災総合センターの岩田孝仁特任教授が、東日本大震災や西日本豪雨といった災害事例を紹介し、自分だけは大丈夫という正常化バイアスに陥る危険性を訴えるとともに、自ら家庭や地域で災害時の備えの点検を提案した。
岩田氏は、2018年の西日本豪雨で被災した住民がハザードマップの存在を知っていたにもかかわらず自身の住まいは浸水の危険性が低いと認識していた事例を出しながら、「本当に危険なことを無視してしまう」と指摘した。家庭と地域で防災の備えをチェックするポイントを紹介した。
また、焼津市の地形を1891(明治24)年発行の図と現在の航空写真を比べながら、災害のウイークポイントを探し出す手法を説明した。