御前崎沖・船釣り アマダイ 活発な食い 40センチ超が連続でヒット【魚影を追って】
「釣って良し。食べて良し」で釣り人を魅了する冬の人気ターゲット、アマダイ釣りもそろそろ終盤戦。2月上旬、このところ良型が好調という御前崎沖を狙うと、朝から活発な食いで、40センチオーバーが連続ヒットする場面もあった。
大井川港の藤丸で釣行。午前7時に釣り開始。水深75メートル。餌はオキアミ。コマセは使わない。
仕掛けが海底に着いたら1メートルほど巻き上げて当たりを待つ。すると、タナに合わせた直後、筆者の竿に当たりがきて、リールを巻くと竿が弓なりに曲がり「ギュンギュン」引いた。
35センチのアマダイ。朝の1投目、釣り開始から5分とたたないうちに船中1匹目をゲットして気分上々。幸先の良いスタートだ。
2投目もタナに合わせると待つ間もなく当たりがきて、20センチのレンコダイがダブル。続く3投目もすぐに35センチのアマダイと、絶好調。1時間足らずでアマダイ3匹、レンコダイ7匹、サバ3匹、トラギス2匹が釣れた。
竿先をわずかに揺らす小さな当たり。ゆっくり誘い上げると「グイー」と引き込んだ。巻き上げる途中、何度も激しく体をくねらす動きが伝わり、電動リールがうなる。海面近くまで巻き上げ、手繰るハリスの先にピンク色の魚体。「やった。デカイ」。40センチの良型アマダイだった。
少ししてさらに40センチを追加したが、それ以降なぜかぱったりと当たりが無くなってしまった。まわりではポツポツとアマダイが釣れているのに、筆者の仕掛けは見向きもされず、餌も取られない。
そんな筆者を尻目に40センチ前後の良型アマダイばかり連続で釣り上げていた焼津市の山本操さん。「私の誘いのパターンが、アマダイに気に入ってもらえたみたいです」「愛情込めて餌を刺したのもよかったかも」と満面の笑みで話した。
筆者の竿が突然、勢いよく引き込まれた。これまでにない重量感と強い引きでハリスが切れないかと心配になるほど。何とか無事にタモに収めたのは45センチのシロアマダイだった。
山本さんが今度は30センチと40センチのアマダイをダブルで釣り上げ、同行の友人から「どうしちゃったの?」と冷やかされていた。
朝のうちはベタナギだったが、10時頃から吹き始めた風が、昼近くには強さを増し、海上に白波が目立ってきた。船が揺れ、小さな当たりが分かりにくい。正午を過ぎると潮が止まり、誰の竿にも当たりが来なくなった。
午後1時に釣り終了。25~45センチのアマダイをそれぞれ2~16匹の釣果で、シロアマダイは船中1匹のみ。その他レンコダイ多数。カイワリやイトヨリ、マハタ、アオハタ、オニカサゴなども揚がった。
藤丸はシロアマダイ釣りは2月23日を一応の目安とし、アカアマダイは3月いっぱい狙って行く予定とのこと。
問い合わせは藤丸<電090(7435)4965>へ。
(榊原茂・フィッシングライター)