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テーマ : 富士宮市

デュオやオケ 広がる世界 バイオリン・三雲はるな(富士出身)

 ドイツで活動するバイオリニスト三雲はるな(富士市出身)が9月、国内でピアノとのデュオリサイタルを展開している。現地ではオーケストラでの演奏もスタートし「縁のある場で演奏の可能性を広げていきたい」と話す。

ピアノとのデュオリサイタルについて語る三雲はるな=富士宮市のミューズアサギリ音楽サロン
ピアノとのデュオリサイタルについて語る三雲はるな=富士宮市のミューズアサギリ音楽サロン

 7月に正団員になったマンハイム国立歌劇場管弦楽団は、ドイツでも指折りの公演数を誇るオーケストラ。主に扱うオペラは未経験という三雲は「日本ではあまり演奏されない曲も多く、レパートリーを増やすチャンス」と意欲的だ。
 4歳からピアノとともにバイオリンを始め、県学生音楽コンクール優勝などの実績を持つ。中学2年で静岡交響楽団(当時)と共演し、高校では地元のロゼシアターでリサイタルを開いた。東京芸大在学中は「授業にあった音楽療法が自身の演奏にも効果を与えてくれた」と視野を広げた。
 海外に拠点を構える今も、富士で続ける3人ユニットのほか、芸大の顔ぶれでベートーベンに取り組む弦楽四重奏に参加する。「バイオリンは歌うように表現できて、人と合わせるのが楽しい。特に好きなのがデュオ」
 約6年にわたるスイス留学中に出会ったピアニスト小林海都は、英国のリーズ国際ピアノコンクールで2位に輝いた名手。「楽譜の情報を演奏に生かす解釈が近い」とデュオリサイタルを重ねてきた。今回は県内2カ所を終え、9月中に東京、福岡を予定。ブラームスやストラビンスキーなどを演奏している。
 東京公演は8日午後7時からサントリーホール・ブルーローズ、福岡公演は17日午後2時半からFFGホール。詳細は公式サイトで。
 (富士支局・宮城徹)

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