統合医療の考え方紹介 沼津でフォーラム
静岡県傾聴ボランティアネットワークはこのほど、「統合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォーラム」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。朝霧高原診療所(富士宮市)の山本竜隆院長と参院議員の橋本聖子氏が基調講演し、統合医療や健康づくりについて理解を深めた。
山本院長は「プラネタリーヘルスとしての統合医療」と題し、人類と地球の健康は切り離せないとする考え方を紹介した。健康の維持には病気の早期発見や治療だけでなく、社会的な環境も整えることが必要と指摘。西洋医学と伝統医学などを組み合わせる狭義の統合医療から広げ、社会や生活のモデルも踏まえた広義の統合医療を考える重要性を訴えた。
橋本氏は、組織委員会会長として取り組んだ東京五輪・パラリンピックでの医療環境やトータルコンディショニングなどについて解説した。スポーツなどによる社会参加の度合いが強いと、要介護認定率が低いとするデータも示し、スポーツを通じた健康づくりの必要性も強調した。