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⚽藤枝MYFC ドロー発進 接戦の末、長崎と0-0

 サッカーJリーグ2部(J2)藤枝MYFCは24日、藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われた開幕戦でV・ファーレン長崎とぶつかり、0ー0で引き分けた。
藤枝―長崎 前半、攻め上がる藤枝・中川風(右)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)
①藤枝サ▽観衆7243人
 藤枝 1分け(1) 0(0―0 0―0)0 長崎 1分け(1)

 【評】藤枝は決定力を欠き、長崎とスコアレスで引き分けた。
 前半のボール保持率は五分五分。4分に矢村がサイドネット、13分には浅倉が左ポスト直撃のシュートを放ったが、その後はバランスよく守った。
 後半は相手の攻勢を受けたが、中央を締めて決定機をつくらせなかった。状況打開のため、杉田、永田、中島と攻撃的選手を投入。追加時間には久富のクロスから中島の惜しいシュートがあったが、枠を外れた。

藤枝―長崎 前半、ゴールに迫る藤枝・浅倉(右)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)
柔軟な戦い方に2年目の成長
 不完全燃焼に終わったが、柔軟な戦い方で貴重な勝ち点1。J2昇格2年目のスタートで成長の跡を見せた。「もっと攻撃的に行きたいとジレンマはあるが、状況を見て自分たちの戦いができた」。笑みこそなかったが、試合後の須藤監督はチームの仕上がりに一定の手応えを示した。
 昨季リーグ得点王のフアンマをはじめ高い能力の選手をそろえた長崎に対し、試合開始から主導権を奪った。一番の決定機は前半13分、中川風のクロスを大卒新人で開幕スタメンを果たした浅倉がゴール前で柔らかく合わせた。「(シュートを)浮かせた選択肢はベストだったが、ほんの少し硬さがあった」。あと数センチ内側だったら先制点だったが、ボールは惜しくもポストにはじかれた。
 その後は相手のスペースを突くロングボールで次第にリズムを失ったが、中央を固めて守備のバランスを保ち無失点でしのいだ。
 守備陣を統率したのは2年ぶりに戻った守護神内山。「今季始動から取り組んできたクロス対応で結果が出た」と自己分析した上で、「得点を奪わないと駄目。自分がもっと長短のパスを織り交ぜ、足元でつなぎたかった」。超攻撃的GKは無得点を反省した。藤枝―長崎 前半、ボールを保持する藤枝・内山(右から2人目)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)
 ピッチ上の状況判断に合格点を与えながら、指揮官は「後半はシュートが少なかった。スコアレスドローはつまらない。思い切りのいいプレーでゴール前の質を上げたい」と今後を見据えた。

杉田主将、大けがから9カ月半ぶり復帰
 昨季右膝に大けがを負った杉田主将が公式戦に9カ月半ぶり復帰。後半途中から出場すると、前線から守備のスイッチを入れた。
 ピッチで副主将の川島からキャプテンマークを受け取ると、スタンドが沸いた。「最高の気分だった。まだ自分のプレーには納得いかないが、あの雰囲気を味わえたのは次につながる」。豊富な運動量を見せ、攻守でチームに貢献した。
 ホームで勝ちきれなかったが、「無失点はポジティブに捉えていい。昨季は簡単に裏を取られる場面があったが、修正してゴール前でカバーできた」と振り返った。ただ、自身のシュートは0本で、「復帰戦で得点したかったので悔しい。次は積極的にシュートを打ちたい」と誓った。
(運動部・寺田拓馬)藤枝―長崎 前半、攻め上がる藤枝・榎本(中央)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)藤枝―長崎 前半、攻め上がる藤枝・浅倉(手前左)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)藤枝―長崎 後半、シュートする藤枝・矢村(左)=藤枝総合運動公園サッカー場(写真部・堀池和朗)

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