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藤枝市、宅配ボックス購入設置補助へ 「置き配」盗難対策 24年度予算案

 藤枝市は2024年度、玄関前に宅配便を置く「置き配」の盗難対策として、宅配ボックスの購入設置費用を補助する。市によると、県内初の取り組みという。関連費用200万円を24年度当初予算案に盛り込む。周知用のチラシを作成中で、5月から受け付けを開始する。7日、関係者への取材で分かった。
 宅配ボックスは一度荷物を入れて扉を閉めたら施錠される形式が多く、金額はホームセンターやネット通販で約4万円とされる。市は購入費用の2分の1(上限2万円)を補助して市民に設置を促進するほか、見守り態勢を構築するため本年度中に宅配事業者や警察などとの協定締結に向け調整している。
 置き配は、新型コロナウイルス禍で人との接触を避けるための宅配手段として普及した。宅配ボックスは、全国で多発する置き配による荷物の盗難防止や、宅配業者を装って家の中に侵入する犯罪対策の一つとして効果があるという。
 市はトラック運転手の残業規制適用で物流の停滞が懸念される「2024年問題」の対応と二酸化炭素(CO2)の排出削減に向け、再配達を減らせる置き配を推進している。

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