テーマ : 藤枝市

走るトイレ、被災地の力に 静岡県内3市派遣、石川・穴水町に設置完了 警察、自衛隊…支援者も受け入れ

 能登半島地震の影響で断水が続く石川県穴水町で11日までに、静岡県内3市が派遣したトイレトラックの設置が完了した。当面の間、断水の解消状況や現地のニーズに応じて同町内で活動し、衛生管理の行き届いたトイレを提供する。

磐田市から派遣され、石川県穴水町内に設置されたトイレトラック=11日午前(磐田市提供)
磐田市から派遣され、石川県穴水町内に設置されたトイレトラック=11日午前(磐田市提供)


 トイレトラックは水洗式トイレや汚水タンクなどを備える。磐田、藤枝、島田の3市が職員とともに1台ずつ派遣。磐田市は10日から、藤枝、島田の両市は11日から同町内の病院や物資輸送拠点の近くに設置し、被災者だけでなく、警察や自衛隊などの支援者の利用も受け入れている。
 静岡県によると、たまったし尿は石川県羽咋市の処理場で処理している。藤枝市は荷台にシャワー室2室を備える多目的支援車1台も派遣した。静岡県危機管理部の担当者は「穴水町と調整し、必要に応じて設置する地域を移動させる」と述べた。
 静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)は11日から第4次隊の医師や看護師ら計8人の派遣を始めた。DMATの石川県調整本部でロジスティックチームとして情報収集などの支援活動にあたる医師1人も同日現地入りした。18日までに看護師2人も同チームに送る。
 県内全16消防本部で構成する緊急消防援助隊の第4陣は11日、第3陣の活動を引き継ぎ、石川県珠洲市内で行方不明者の捜索を始めた。
 (社会部・小沢佑太郎)

いい茶0

藤枝市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞